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2人の注文を済ませ、いざ本題に入ろうと思うものの話を切り出すタイミングが…
「ところで、Aさんは彼氏いないんですか？」
「ええ…今はいません」
ナイス！由美ちゃん！
ここから話を膨らまして例の話をしよう！
「え〜、勿体無い！今気になってる人とかいないんですか？」
「実は私、シングルマザーしてまして…子供も小学生になってばっかなので今はそんな余裕がなくて」
「へ、お子さんいらしたんですか？」
「はい」
「ちょっとちょっと、子供いたなんて聞いてないんだけど！」とコソッと由美ちゃんから言われる。
「ってことは離婚したんですか？」
「まあ、そんなとこです」
妙にはぐらかしてるよな…
離婚以前に結婚すらしてないとか？
それならやっぱ、父親は松田説濃厚だよな。
現に息子の顔、松田に似てるような気もしたし…
「こんなつまらない話やめましょ！」
「そ、そういえば、萩原さんとは同級生なんでしたっけ？そしたら、松田刑事も知ってるのかしら？」
急に松田の名前が出てきたから、一瞬だけ動揺をしたAちゃん。
よし、この流れで…
「ま、まあ…少しだけ」
「彼、学生の頃どんな感じたったんですか？今じゃ、警視庁内での問題児なんですよ」
「そうなんですね…もう何年も前のことだから忘れちゃったけど、確か手先だけは器用だったのは覚えてます」
「あのさ、Aちゃん！俺の勘違いかもしれないんだけど…もしかして隼人くんって松田の子なんじゃない…？」
俺の発言に目を見開いたAちゃん。
「ちょ、萩原さん何言ってるのよ？！」
「そうよ！まさかそんなこと…」
「いや、昨日隼人くんに会った時、どことなく松田に似てるな〜って思ってさ」
「…流石、陣平くんの親友だね」
「ってことは…？」
「萩原くんのいう通り、隼人は陣平くんとの子だよ。よくわかったね…」
やっぱり、松田の子だったか…
あの天然パーマと目つきは松田そのものだったし。
伊達に松田と親友やってないからね！
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作者名：y0shin0 | 作成日時：2021年6月8日 23時
