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#4 ページ4

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「おや?萩原刑事、珍しいですねお一人だなんて」


胡散臭く、憎たらしいほどの笑顔で話しかけてきたのは警察学校時代の同期、安室透こと降谷零。


ポアロでAちゃんと待ち合わせていた。


「あっ、Aちゃん!こっちこっち」

「ごめんね、待たせちゃって」

「俺も今来たところだから」


お昼のピークの時間帯を過ぎたからか店の中は俺たち2人と店員の降谷だけの空間となった。

話すのには丁度いいな。


ボックス席に向かい合って座ると降谷が注文を聞きにやってきた。


「貴女は確か、松田の…?」

「あ、萩原くん達のお友達でしたっけ…?」

「はい。安室透です。お久しぶりですね」

「安室、透…?」

「ちょっとこいつ訳ありで…」

「あっ、なるほど…」


そういやこの2人、警察学校時代に何回かだけ会ったことあるんだったっけ。

松田から何かしら話は聞いていたのか、すんなりと理解してくれているようだ。


アイスコーヒーを2つ頼み、「で、本題なんだけど…」と切り出すと同時に聞き覚えのある声が聞こえてきた。


「あら、萩原刑事じゃない!」


振り返ると、美和子ちゃんと交通課の由美ちゃんがいた。

まさか知り合いに会うとはな…

何でポアロにしてしまったんだろうか…

とは言いつつもポアロくらいしか思いつかなかったんだよね。


「もしかして萩原刑事の彼女?」

「ち、ちがうよ…」


2人に近寄りAちゃんから遠ざける。


「コソッ)実は、あの子前に言ってた松田の元カノなんだよね」

「コソッ)へ〜!あの子が松田くんの今でも忘れられない元カノなんだ。なかなか可愛い子じゃない!」

「コソッ)それで、どうして萩原刑事と?」

「コソッ)昨日偶然再会してさ、この機会に松田の誤解を解こうって思って」

「コソッ)それならわたし達も協力してあげる!」




.




「この2人、後輩で。同じ捜査一課の佐藤美和子ちゃんと交通課の宮本由美ちゃん」

「はじめまして。AAです」

「せっかくだし、お邪魔してもいいですか?」

「え、ええ…どうぞ」



おいおい…由美ちゃん…

ぐいぐいくるな

Aちゃん引いてるじゃないか。



「お邪魔しまーす」と言いながら俺の隣に座ってくる由美ちゃんと、「ごめんなさいね」
と言いながらもちゃっかりとAちゃんの隣に座っている美和子ちゃん。




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作者名:y0shin0 | 作成日時:2021年6月8日 23時

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