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#12 ページ12

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「それで、2人の関係性は?」

「まあ、話すと長くなるんだけど…簡単に言うとお隣さんってわけ」

「「お、お隣さん?」」



どうやら、Aちゃんは松田と別れてから実家を離れて一人暮らしを始めたらしい。

そして偶然にも隣の部屋が諸伏だったとのこと。

警察学校時代に何回か会ったことがあったから、一応は顔なじみだった。

既にお腹の中には隼人くんがいて、産む前も産んでからも色々面倒見てくれてたよう。



「でも2人が別れたって聞いた時は本当驚いたよ。あんなにラブラブだったのに」

「隼人くんのお父さんが松田ってことは?」

「もちろん、知ってたよ」

「何で言わなかったんだよ…」

「俺も連絡しようと思ったけど…」

「私がお願いしたの…言わないでって」

「それに俺も立場上連絡をとるのは難しかったんだ」



諸伏の所属は公安だからな…

公安部は俺らが所属している部署の何倍も忙しい。


今、こうして会うのもなんだかんだ卒業ぶりかも…

降谷は今や潜入捜査だかでポアロで働いているから、割と気軽に会えてはいるが。



「この前Aちゃんから松田と萩原に再会したって聞いてさ…で、2人はより戻せたんだ?」

「まあ、お陰様でね」

「いや〜、よかったね」

「悪かったな…迷惑かけて…」

「珍しく松田が素直だよ」

「明日は雪かもな…」

「おい」



話もひと段落つくと「それじゃ、私帰るね!後は同期水入らずで楽しんで」と荷物をまとめて帰る準備をし、寝室で寝ている隼人くんを抱えるAちゃん。

3人で玄関まで見送る。


「今日はありがとう!また連絡するね」

「荷物持つか?」

「隣だし大丈夫!お邪魔しましたー!」


Aちゃんが帰って、残った3人でまた酒を呑み直す。


「まさか、諸伏がAちゃんと仲良くなってたとはねー」

「俺も驚いたよ。隣に誰か引っ越してきたと思ったら松田の彼女だったんだもん。それで何であの時別れたの?」

「あいつの両親に別れてほしいって頼まれたんだよ」

「頼まれた?」

「ああ…金持ちとの縁談があるからって」

「なるほどね」

「で、偶然Aちゃんと会って今に至るって感じ」



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作者名:y0shin0 | 作成日時:2021年6月8日 23時

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