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18歴「視線の先」 ページ22
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「♪〜♪〜♪♪」
フィアラは鼻唄を歌いながら、城門近くにある市場を歩いている。
その後ろにはもちろん、ギーヴの姿があった。
「♪〜♪♪〜……」
「…どうかされましたか?」
突然フィアラは足を止めた。
ギーヴも足を止め、フィアラに問う。
「……。」
ギーヴの声に反応せずにフィアラは一角に視線を向けている。
「―――…果物の店…?
…行ってみますか?」
ギーヴが視線の先に目をやると、果実を並べてある店が映った。
フィアラはギーヴに訊かれると店の方へと足を運ぶ、ギーヴも店の前へとやって来た。
「らっしゃーい。収穫したばかりの物ばかりだよー!!」
店にやって来ると、明るい声で店の店主のおっちゃんが声をかける。
「ウーム。林檎(りんご)に葡萄(ぶどう)に蜜柑(みかん)に…」
ギーヴは顎を指で掴みながら、並べてある果実の名を口にしていく。
フィアラはというと、店に並べてある林檎(りんご)を前に、何も言わずに見つめていた。
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作者名:自然竜&カノン♭ | 作成日時:2015年8月2日 20時