80'S【今日から俺は！！】 (ページ5)

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転校から数日経ち、学校にも次第に慣れてくる。

三橋や伊藤がいつの間にか頭張ってたり
教師陣のキャラが濃かったり。

少し変だけど悪くないな、なんて思って過ごしていると6限終了を告げるチャイムと同時に放課後が始まった。

とはいえ転校してきたばかりのため部活動などは未所属だし、学校にいる目的も無い。

___今日は少し疲れたし早く帰ろうかな

なんて思いながら荷物をまとめて昇降口を出ると、正門付近を通る生徒がやけにザワついていることに気が付いた。

不思議に思ったのもつかの間。

正門の方から、恐らくクラスメイトであろう女子が血相を変えて駆け寄ってきた。

「Aちゃん！！やばいよ…！！」

「へ？？どしたの」

おもむろにガッと両肩を掴まれ、緊張感が増す。

「実はね、他校の有名なスケバンが、Aちゃんを出せって正門まで来てて……」

「有名なスケバン？？

……あぁ、」

___彼女があまりに深刻そうに話し出すので身構えていたが、なんだ、そんなことか。

拍子抜けしたものの、不安そうな彼女に向かって軽くはにかみながら、手でOKサインを作ってみせた。

「そのスケバン、根は優しい子だから大丈夫」

そう言うやいなや私は正門まで駆けて行き、
その見覚えのある華奢な背中に飛びつく。

「京ちゃん久し振りっ！！！！」

「Aーーっ！！！！」

周りの目も気にせずに、2人で抱き合って再会を喜んだ。

「Aが元気そうでよかった！」

「京ちゃんこそ！4年ぶりに、一緒に帰ろっか」

「おう！もちろん！！」

豪快な言葉遣いには似合わない綺麗な顔で、花のように笑う美少女。

他校もとい成蘭高校の頭として恐れられている有名なスケバンとは、

この美少女、早川京子。

彼女は私の大切な幼馴染、

そして、

相棒である。