すいーとどくたぁ。

・ ページ26

Hikaru.side







光「A〜、ちょっとこっち来て。」









夕飯と食器洗いを終え、リビングに入ってきたAを自分の座るソファの隣に呼ぶ。









「ふふ、どーしたの？」









うぅ、嬉しそうに隣に座るAを見てると気がひけるなぁ、、









光「…、ちょっとね、今からAに頑張って欲しいことがあるんだけど…」









「…なに、？」









予想外の言葉に戸惑っているのか、はたまた嫌な予感を感じ取ったのか首を傾げるA。









光「今年、インフルエンザの予防接種まだでしょ？だから今日にでも…」


「やっ、やだ…、！」









…まだ言い終わってもないんだけどな。笑
慌ててソファから離れようとするAの手を引いて、自分の方に引き寄せる。









「嫌ぁ、、やらなくてもかかんないもん…泣」









よっぽど怖いのか、既に涙目のAを横向きに抱っこするような形で抱きしめると俺の服の裾をぎゅっと掴んでくる。…なに、可愛いんだけど、、笑









光「んー、嫌だよねぇ。どうしても今日無理そうだったら明日病院来てもらってもいいんだけど…どうする？」









残念だけどやらないって選択肢は無いんだよ、笑
でも出来れば無理やりはやりたくないからね。









「……、きょう、やる、、。」









暫く黙っていたけど、そう小さな声で言ってくれた。









光「ん、じゃあちょっと頑張っちゃおっか。すぐ終わるかんね。」

・→←はち。 H.Y

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す