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こんなギリギリまで寝る奴が

他にいるだろうか。

『早く楽屋戻って用意しないと』

壱「その前に、元気ちょーだい」

パーカーのフードを被りマスクをしている壱馬。

暖かそうな上着にくるまってこっちを見てくる。

『元気ちょーだいって言われても．．』

困って壱馬を見ると、何も言わずただあたしを見つめるだけ。

ここでグズグズしてる時間はない。

それは壱馬もわかっているはず。

『早く行かないとだから。ね？』

そう言って壱馬の頭を撫でる。

目を瞑って撫でられてる壱馬はまさに犬だ。

『ほら、もう行こ？』

" 起きて " そう言って壱馬に手を伸ばす。

素直に手を取ったかと思えば

いつの間にか壱馬の腕の中にいた。

『ねっ．．．ちょっと』

壱「これくらいせんと頑張れん。」

『わかったわかった、戻ろう？ね？』

壱「．．．しゃーない、戻るか。」

って言ったのに離してくれたのはちょっと経った後。

それから急いで楽屋に連れ戻して

急いでヘアメイクをした。

なんとか円陣までには間に合ったようで一安心。

みんなを送り出してからあたしも客席に急ぐ。

GO ON THE RAMPAGE の開幕だ。