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61. 本音 ページ11
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「 ...な 、んで 」
ワタシの気持ちを見透かされたようだった 。
震えて うまく声が出ない 。
『 こんなことしたくなかったよね... 』
『 ごめん 、変なことに巻き込んだ 』
『 怖いでしょ？ 俺のこと 』
うっすらと笑う彼 。
きっと無理して笑ってる 。
寝起きの彼は いつもより 儚く見えた 。
「 そんなことない 、やだ... 」
「 イケナイコトなことくらいわかってるよ... 」
「 怖かったら 、もうとっくにいなくなってるよ...？ 」
ワタシの手は震えていた 。
本気だった 。
その震えるワタシの手を 彼の丸い手が包んで 、
指が絡んだ 。
切なそうな彼の顔が一瞬見えて 、
唇が触れた 。
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riZ(プロフ) - こう言うの好きです! (2017年12月14日 3時) (
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作者名：霧 | 作成日時：2017年2月12日 17時
