カレとクロユリ Ⅱ .n (ページ1)

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51. 関係ページ1

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｢な…に、｣

あまりにも綺麗な瞳がずっとワタシを見つめるから、

目が逸らせなくなった。

愛しいものを撫でるみたいに、

優しくて丸い手がワタシの頬に触れた。

そのまま目を逸らせず、固まっていると

薄目の彼が近づいて

今まででいちばん柔らかくて優しく

唇が重なった。

頬にあった手は首に落ちて、

ワタシの肩に彼の腕が乗った。

そのまま髪の毛をくしゃくしゃにする。

自然と彼の腰に回ったワタシの手。

それと同時に彼の両手がワタシの首にまとわりついて、

距離がぐっと縮まる。

キスが少し激しくなると頭に手を添えられて、

ゆっくり床に倒された。

完全に倒すと、唇も離れていった。

やっぱり。

まだ、切なそうな顔をしてる。

｢どうしたの…… ｣

彼の頬を撫でた。

その手を掴まれて指が絡まる。

『こんなに好きなのに、

______オレのモノじゃない… 』

ぎゅーっと彼に抱きしめられた。

“ 浮気 ”

それ以上踏み込めない関係が、

本当にもどかしくて。

好きなのに、好きなのに、

一緒になれない。

もっとアナタに、

早く出会いたかったな。

悔しくてぎゅーっと彼に抱きついた。

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