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side:Ryosuke
もちろん今から点滴されるのも怖い、けど…
いつもなら優しく声を掛けてくれる雄也が今日は何だか怖くて。ぎゅっと目を瞑って腕を差し出した。
雄也「…ん、終わり。1時間くらいで終わるからそれまで寝てな、また来るから。」
涼介「…っ、待って、、」
雄也の服の裾を少し引っ張ると、立ち止まってベッドの横にあった椅子に腰掛けた。
涼介「あの、……怒って、る…?」
雄也「…うん。」
やっぱり怒ってるんだ…倒れて迷惑かけて、せっかく早めに撮影が終わったのにこんな時間まで引き止めてるんだもん…。雄也が怒るのも無理ない。
雄也「何でかわかる?…あのね、間違っても『迷惑掛けたから』じゃないからね。体調崩すなんて誰でもあるんだから。」
涼介「え…、?」
雄也「でも誰にも言わなかったでしょ?1人で無理して抱え込んで。怒ってるっていうかさぁ…そんな頼りないかな、って。俺、声掛けにくい?笑」
涼介「…!ちが…っ…おれが、頑張らなきゃって…っ」
雄也「うんうん、今忙しいもんな。わかってるよ、山田は充分頑張ってる。」
我慢していた涙はどんどん溢れてきて、雄也は少し困ったように笑いながら頭を撫でる。
雄也「…でもちょっと頑張りすぎ。まず忙しくてもご飯はちゃんと食べること、具合悪いなら誰かに言うこと。」
涼介「ん…、」
雄也「他のみんなも心配してたよ。今日も撮影来る前メール来てたもん、''最近調子悪そうだから様子見てやって''って。」
…バレないようにしてたつもりなんだけどな。これだけ長く一緒にいるメンバー相手じゃ敵わないや…。
雄也「あのね、ここだけの話だけどもし今日の撮影が俺とじゃなくて光くんとかだったらもっとヤバかったよ。」
涼介「…なんで?」
雄也「昨日言ってたもん、『山田絶対体調悪いよなぁ、ご飯とかろくに食ってんのかな。倒れたりしたら俺説教しちゃうよ?笑』って。」
…何それ、怖すぎる。
雄也「あ、でも今日のこと光くんにバレたら意味ないけどね。」
涼介「えっ、な、雄也言わないでよ…!」
雄也「はいはい、言わないからちゃんと寝な。笑
寝付くまで一緒にいてあげよっか?」
冗談めかして言ったんだろうけど、素直に頷くと一瞬驚いた顔をしたけど眠るまで側にいてくれて。
その後も家まで送ってくれるだけじゃなくて、大量に買い込んだ食べ物や飲み物を「食って早寝て早く治す!」って置いて行った。笑
心配かけてごめんね、?
fin.
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ふ ゆ(プロフ) - ゆいさん» たくさんの応援コメントありがとうございました〜!とっても励みになりました^ ^移行先でも宜しくお願いします…! (2020年3月3日 15時) (レス) id: 32b3248ec1 (このIDを非表示/違反報告)
ふ ゆ(プロフ) - みーさん» リクエストありがとうございました!移行先でも宜しくお願いします^ ^ (2020年3月3日 15時) (レス) id: 32b3248ec1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - パート2でも楽しいお話を毎日ありがとうございました!リクエストも忠実に答えていただいたり、メンバーの特徴をとらえた描写をされていたり…大好きです!また移行して下さった場合には読ませていただきます!ありがとうございました(*^-^*) (2020年3月2日 22時) (レス) id: b95e20b84f (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - 更新ありがとうございます とても良かったです また機会があればリクエストさせていただきます これからも更新頑張ってください (2020年3月2日 20時) (レス) id: f0fa747bea (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - お忙しい中更新ありがとうございます〜! (2020年3月2日 16時) (レス) id: b95e20b84f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふ ゆ 。 | 作成日時:2019年12月22日 16時