Dr.じゃんぷ×Pt.じゃんぷ そのに。

Dr. Kei × Pt. Ryosuke * ページ14

side:Ryosuke


涼介「…ん゛っ…けほっ、」


喉の違和感に気が付いたのは、昨日の朝の事。ここ最近急に寒くなったし、風邪ひいたかな？なんて軽く考えていた。


…けど、その日のお昼。午後からの撮影へ行く前に、何気なく水を飲んだ時には既に違和感は激しい痛みに変わっていて。


蒸せそうになるのを堪えて何とか一口飲み込んだけど、それだけで焼けるように痛い。


何だこれ…いつもより酷いな、、


不安が込み上げてくるけど、もう家を出ないと間に合わない。気休め程度にのど飴を口に放り込むとマスクをしてマネージャーの車に乗り込んだ。


『…なんか顔色悪いですね。風邪ですか？』


涼介「…っん、まぁ。」


普通に返事をしたいのに、掠れたガラガラ声しか出ない。素っ気ない答えに申し訳なくなったけど、今日はなるべく声を出さずに過ごさないと…


ロケとか歌番組じゃなくて助かったな、、ぼんやりそう思いながら、現場に着くまでの間車の窓に寄り掛かって目を閉じる。


雑誌の撮影は普段通り順調に進んで、インタビューだけ後日に回してもらうことになった。


家に帰ってからはすぐにシャワーを済ませて倒れるように布団に入って…


…で、今日。というかまだ明け方。漸く外が少し明るくなってくる時間に、まだ一睡も出来ずにいた。


喉が痛い、痛過ぎて眠れない…水も飲めなければ喋ることも出来なくて、1人途方に暮れる。


ゲームでもすれば気が紛れるかと思い電源を入れて、いつものオンラインゲームを立ち上げる、と。


……ん？


「現在オンライン中」の中に、見覚えのある名前とゲームのキャラクター。


…これ、大ちゃんだ。この時間に？


けどもう、今の俺には救世主でしかない。大ちゃんにメールしてみよう…。


涼介:《大ちゃん、今起きてる？》


…あ、すぐ既読ついた。


大貴:《起きてるよ。今山田もゲームしてたでしょ？オンラインにいたもんね、対戦する？》

大貴:《ってか随分夜更かしだな笑》


対戦したいのは山々だけど。今はちょっとそれどころじゃないんだよなぁ。


涼介:《喉痛すぎて眠れなくて…どうしよう、》


こんな事言ったって困らせちゃうのに…。どうしようもない不安と心細さからそう送ってしまって後悔する。


大貴:《え、大丈夫？》

大貴:《んじゃ今からそっち行くから。身体冷やさないで待ってて。》


……え？

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