Dr.じゃんぷ×Pt.じゃんぷ

・ ページ43

side:Kota


話を聞いてみた感じ、痛みも続いているようだし聞こえが悪いのも心配だから、なるべく今日中に診察して薬も出してやりたい。


…けど、それはあくまでこちら側の希望であって。
目の前でまだぐずってる知念がそう簡単に頷くはずもない。


慧「…どうしよっか、笑」


知念の扱いには慣れてる筈の伊野尾ですらお手上げなようで、様子を伺ってた他のメンバーもそわそわしている。


幸いまだ入り時間までにはかなり余裕があるから、少しくらいなら診察に取り掛かれそうだ。


宏太「んー…ごめん、ちょっと手伝って。笑」


とりあえず診てみないことにはわからないから、少し強引だけど伊野尾に抑えて貰って…耳鏡どこだっけ？鞄の中にあったかな…


宏太「光〜、そこの鞄の中から耳鏡出して貰っていい？それとあともう1人くらい補助お願いしたいんだけど。」


裕翔「いいよ、俺行く。動かないようにしておけばいい？」


宏太「うん、助かる。…あっ、こら知念、まだダーメ。」


侑李「ぐす…っんんーっ、やなのっ！泣」


裕翔「はいはい、まだ見るだけだってよ？ちょっと頑張ろうね〜。」


逃げようとするとする知念を簡単にひょいっと捕まえて、手と身体を押さえてくれる裕翔は頼もしい。笑


慧「ごめんね、ちょっと頭抑えるよ？」


伊野尾が顔を固定したところで漸く診察できる状態になった。知念にもかなり負担掛かるし、早く終わらせてやらないと…

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す