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side:Yuri
うーっ、ズキズキする…。
右の耳に違和感を感じたのは今週の初めの方。最初はイヤモニの調子が悪いのかな、とか気のせいかな、と思ってたんだけど、徐々にそれは痛みに変わっていって。
誰かに言わなきゃ、そう思いつつも症状をスマホで調べると色々怖そうな検査や治療が出てきて、そんな気は無くしてしまった。
幸いまだ誰にもバレてない。このままやり過ごせばもしかしたら自然に治ってくれないかな?
…なんて淡い期待は叶うはずもなく。そりゃそうだ、これだけ近くで仕事してるメンバーが気付かないわけがなかった。
症状が無い左側の耳を外に向けるよう、常に右側に座るよう意識していたんだけど、今日はたまたま大貴の隣は左しか空いてなくて…
案の定肩を叩かれるまで全然聞こえなくて、あっさりバレてしまった。
やっと治してもらえるのに、ただでさえ痛い所に何をされるのかわからない恐怖でいっぱいで。困らせると分かっていても我儘を言ってしまう。
宏太「よし、わかった。じゃあまだ何もしない。触らないし、絶対痛い事もしない。だからちょっとお話しよう?」
侑李「…うん…、」
伊野ちゃんに後ろから抱っこされたまま、黙って宏太の話を聞く。
宏太「今そっちの耳、聴こえにくい?痛かったりする?」
侑李「ん…あんまり聴こえなくて…ずきずきする、」
宏太「そっかそっか、それって大体いつ頃からか覚えてる?」
侑李「今週…入ってすぐ、くらい…?」
…そうだ。週末にあった生放送の歌番組が終わって、次の日はオフで…確かその翌日だった。
うんうん、と優しい顔で頷く宏太。
宏太「ずっと痛いの我慢するの、しんどかったなぁ。不安だったでしょ?」
侑李「ん…っ泣」
隠してたことを怒るわけでもなく、少し困ったように笑いながら頭を撫でられて涙が溢れてくる。
宏太「ずっと怖いままなの嫌だろうしさ、ちょっと頑張って治しちゃおっか?」
・→←Dr. Kei & Kota × Pt. Yuri *
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ssfk(プロフ) - リクエストなのですが涼介くんが肺炎になり薮くんが医者をみたいです (2019年12月16日 3時) (レス) id: fa29755135 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 第一段完結おめでとうございます!そして本当にありがとうございました(;_;)私の好みの小説だったのでコメントもしすぎちゃって…ですが何度も読み返す程大好きです!リクエストしたい内容が心の中にあるので(笑)、ぜひ第二段を書いて下さる時はよろしくお願いします! (2019年12月15日 23時) (レス) id: b95e20b84f (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - いえいえ!こちらこそふゆ。さんのお話が読めて嬉しいです!ありがとうございます(*^-^*)リクエストを見てそれを文章にするのが本当にすごくて…この小説大好きです…! (2019年12月14日 19時) (レス) id: b95e20b84f (このIDを非表示/違反報告)
甅 - そう言っていただけて、とても嬉しいです…!ありがとうございます…!そして、本当に申し訳ございませんでした…! (2019年12月10日 22時) (レス) id: 6533d85759 (このIDを非表示/違反報告)
ふ ゆ(プロフ) - 甅さん» いえいえ…!こちらこそせっかくリクエスト頂いたのに申し訳ないです。移行先でのリクエスト大歓迎ですのでその際はぜひリクエストお待ちしております! (2019年12月10日 22時) (レス) id: 32b3248ec1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふ ゆ 。 | 作成日時:2019年8月18日 22時