Dr.じゃんぷ×Pt.じゃんぷ

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side:Ryosuke


処置が始まってからの伊野ちゃんは真剣そのもので。素早く縫ってるけど、跡も残らなそうな程綺麗で思わず魅入ってしまう。


慧「…うん、これで大丈夫かな。1週間くらい様子見してガーゼの交換と薬の湿布は毎日ね。」


涼介「伊野ちゃん、めっちゃ綺麗に縫ってたからびっくりした。縫合上手くない？」


慧「んー、そう？知念だけ特別だよ。笑」


…なんて笑ってるけど、額にはうっすら汗をかいていて相当気を張っていたんだとわかる。


慧「知念〜終わったよ、お疲れ様。麻酔切れるまでもうちょっと時間掛かるから少し休んでよっか。」


侑李「うん…ありがと、」


慧「いえいえ。…あ、輸血もしなきゃいけないからそのまま横になってていいよ。」


そうだった。…でも今の知念に耐えられるかな？


侑李「もうやだぁ…っ泣」


…ダメでしたね。笑 我慢するのも限界だったのか、弱々しく涙目でそう訴えている。


涼介「…どうする？」


慧「うーん…じゃあ鉄剤出しておこうかな、今日もういっぱい頑張ったもんね。その代わりちゃんと飲むんだよ？」


侑李「飲む！飲むから！」


俺も人のこと言えないけど、伊野ちゃんもつくづく知念に甘い。笑


.


.

それから1週間。無事に抜糸もして傷は綺麗に治ったんだけど、大変だったのはそれまでの間のはなし。


侑李「ねぇ大貴〜、それとって？」


大貴「はいはい、これで良いのね？」


侑李「りょーすけ！ジュース買って！」


涼介「…知念さん、それは左手関係なくないですかね？」


侑李「だってお財布開けられないもーん。」


…こんな調子で包帯が巻かれた手をひらひらさせて、あれもこれもと要求が多い。


まぁなんだかんだメンバーみんな知念には甘いから、言う事聞いちゃうんだけどね…笑


fin.

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