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side:Ryosuke
涼介「…伊野尾ちゃんから…?」
ピコン、と鳴ったスマホに新着メッセージを知らせる画面が映る。
あまり頻繁には連絡しない伊野尾ちゃんからの通知で、何だろうと開いてみると要はお使い。
丁度仕事も終わったところだし、発注していた薬を受け取って病院へ置きに行けばいいだけだから素直に引き受けた。
着いた時点で灯りが付いていたから不思議には思ったけど、まさか中に居たなんて…だったら自分で行けたじゃん、と思ったけど。
涼介「…え?こんなとこで何してんの、…大ちゃん。」
大貴「…や、まだ…?」
入った途端目の前から走って来た影と衝突して、驚いて下を見ると大ちゃんが居て。
予想外の出来事に混乱していると、頼み事をした張本人である伊野尾ちゃんがのんびりと顔を出した。
涼介「もー、病院居るなら自分で行った方が早かったじゃん。仕事帰りだったから良いけどさぁ〜…」
慧「うん、この子に手が掛からなかったらそうしたんだけどね?…そう、この子。」
この子、と伊野尾ちゃんに差されたのはもちろん大ちゃん。
病院へ来るくらいだからどこか具合が悪いのだろうと問うと、どうも熱があるみたいで。
慧「お熱あるんだよね、鼻も詰まってるし。…ねー大ちゃん?」
伊野尾ちゃんがそう言うと、バツの悪そうな顔をして俯く大ちゃん。
これはー…診察するのが嫌で逃げて来たパターン?それとも治療が嫌だとか…?
とにかく要件は終わっていないらしく、大ちゃんも俺が来たことによって逃げ場を無くしていることは確か。
慧「…ごめん、ちょっと手伝って、笑」
涼介「え?…あ、うん…。」
手伝うったって何を…と思ったけど、診察室に入ればすぐに何を必要とされているのかが分かった。
伊野尾ちゃんが手にしているのは鼻詰まりを楽にするための吸引に必要な器具で、隣に居る大ちゃんは既に涙目。
つまりまぁ…治療の間動かないように頭を押さえたり宥めたりしろ、って事だろう。
大貴「…っやだ、やらない…!」
慧「やらなくても良いけどそんなにずっと具合悪いんじゃお仕事出来ないよ?」
大貴「…具合…悪くないし…。」
…いやいやいや、思いっきり顔も赤いし鼻水もぐずぐずじゃん。
涼介「俺も嫌だけどさぁ、これ一回やって貰うだけで大分変わるよ?」
大貴「やだよ、俺これ痛いの知ってる…。」
…うーん…まぁ否定もできないんだけど…苦笑
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じゃんぷスノ - 変わっているところがありますが、元すみっこです!こちらこそ、パート1からありがとうございました!後、返信遅れてすみません(焦)また再開されましたら、私も読ませていただきます!本当に、ありがとうございました!そして、お疲れさまでした!お仕事も頑張って下さい!! (2021年5月9日 21時) (レス) id: a27e9c75f3 (このIDを非表示/違反報告)
ふ ゆ。(プロフ) - ゆいさん» ゆいさん!こちらこそ本当にパート1からずーっと応援ありがとうございました…(T . T)何度も元気を貰いましたし、お話を書くモチベーションでした。占ツクはお休みしますがこれまで通りTwitterにはいるので宜しくお願いします^ - ^ (2021年5月5日 22時) (レス) id: 32b3248ec1 (このIDを非表示/違反報告)
ふ ゆ。(プロフ) - 楠木りずむさん» りずちゃん…!こちらこそ最後まで読んでくれてありがとう〜!( ; ω ; )Twitterではこれからも萌えを提供…できたら良いなと思ってるので頑張ります!笑 (2021年5月5日 22時) (レス) id: 32b3248ec1 (このIDを非表示/違反報告)
ふ ゆ。(プロフ) - すみっこさん» ありがとうございます…!応援のコメント大変励みになりました、また機会がありましたら再開したいなと思っていますので、その際は宜しくお願いします…! (2021年5月5日 22時) (レス) id: 32b3248ec1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - ふゆさん、パート1から本当にありがとうございました!占ツクの中でも1番好きなシリーズだったので最後のふゆさんの文章を読んで急に寂しくなって泣きそうになりました…笑今でも前のお話を読み返して楽しませていただいてます!ふゆさんもお体にお気をつけて^ - ^ (2021年5月5日 22時) (レス) id: 27b3970637 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふ ゆ 。 | 作成日時:2021年1月5日 20時