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side:Yuya
雄也「ごめんごめん、笑 今から喉と鼻に麻酔するね。ちょっと上向ける?」
麻酔が終わってベッドに寝かせて鎮静剤の点滴をする為に手を取ると、確かに指先まで冷たくなっている。
雄也「…あのね、今回ちょっと鎮静剤増やしておくから。前より辛くないと思うよ、かなりふわふわしてる感じが続くかな。」
慧「え、…いいの?」
雄也「仕事に支障ない程度だから大丈夫。多分痛みもそんなにないかな。…他に何か聞きたいことある?」
慧「……ううん、大丈夫。」
大貴「ほんとに?良いんだよ、こんな時くらい我儘言ったって。」
雄也「流石にやらないでいっか、とは言えないけどね。笑 でもなるべく負担は減らしてあげたいから。何か不安に思ってるなら教えて?」
そう言うと最初こそ驚いた様子だったけど、少し間を置いてぼそぼそと喋り始めた。
慧「その…苦しかったら嫌だな、とは思ってる…。」
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side:Kei
正直今日ここに来るまで、何度も溜め息を吐くくらい憂鬱で堪らなかった。
っていうのも前回の胃カメラがまぁまぁ苦しくて。鎮静剤は使ってくれたけど、緊張が強かったから効き目も薄まって意識は割とはっきりしていた。
経口よりは楽とはいえ、鼻の中は痛いし息をするのがやっとな状態はなかなか辛くて…。
もう二度とやりたくない、と思っていたのに調子は悪くなるばかりで薬も効いてくれない。
隠し通すわけにもいかずあれよあれよという間に検査日は決まってしまって、心の準備も出来ないまま今に至る。
大ちゃんに本音を話している間は少し楽だったけど、いざやるとなるとやっぱり怖い。鎮静剤を増やしてくれるというのはありがたいけど…
慧「その…苦しかったら嫌だな、とは思ってる…。」
雄也「そうだね、心配だよね。うーん…伊野尾くんさ、前回やった時苦しくなった?」
慧「……うん、」
雄也「前は身体の負担も考えて鎮静剤もちょっと少なめにしてたの。だから痛みも苦痛も多少あったと思うんだけどさ、今日は一回眠っちゃうから。それなら大丈夫でしょ?」
直前になって弱音を吐く俺に呆れることもなく、一つひとつ丁寧に説明してくれて安心してきた。
慧「…ん、大丈夫。」
大貴「ほら、怖かったら俺と手繋いでよう!伊野ちゃん手めっちゃ冷たいんだもん、心配になっちゃう。笑」
雄也「じゃあ点滴入れるね、左から入れるから手貸して?」
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ふ ゆ。(プロフ) - くるさぼさん» Dr.伊野尾くん了解です〜!沢山のリクエスト頂いておりまして確実なお約束は出来ないのですが、参考にさせて頂きます^ ^ (2020年6月10日 22時) (レス) id: 32b3248ec1 (このIDを非表示/違反報告)
くるさぼ(プロフ) - 医者は伊野尾くんでお願いします (2020年6月9日 19時) (レス) id: a9f01a33e9 (このIDを非表示/違反報告)
ふ ゆ。(プロフ) - くるさぼさん» リクエストありがとうございます〜!Pt.光くん、サポート薮くんで大丈夫でしたかね?お医者さんでご希望のメンバー居ましたら教えてください^ ^ (2020年6月8日 22時) (レス) id: 32b3248ec1 (このIDを非表示/違反報告)
くるさぼ(プロフ) - パニックおこした光くんが医者の薮くんに支えてもらいながら採血をするのがみたいです。 これからも自分のペースで頑張って下さい。応援してます (2020年6月8日 22時) (レス) id: a9f01a33e9 (このIDを非表示/違反報告)
くるさぼ(プロフ) - Twitterしてないので、こちらでリクエストさせて頂きます。光くんが貧血の症状が酷くて、倒れてしまいます。それで、検査をする為に採血を行おうとするが、過去に無理矢理やられた事がトラウマがあり、その事思い出してパニックを起こしてしまいます。 (2020年6月8日 22時) (レス) id: a9f01a33e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふ ゆ 。 | 作成日時:2020年5月24日 21時