Dr.じゃんぷ×Pt.じゃんぷ そのご。

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side:Kei


こんな事だろうと思ってポケットには痛み止めを入れておいたし、荷物の中から消毒液と包帯も持って来た。


予感は見事に的中、大ちゃんのする事って大体予想が付くんだもん。笑


薬を手渡すと助かった、と言わんばかりの表情で受け取って、蛇口から出した水で流し込んだ。


慧「はい、じゃあそこ座って手貸して。」


トイレから出たところにあるベンチに座らせて、持って来た薬や替えの包帯を用意する。


外しかけられた包帯を一度全部剥がそうとすると、何箇所か皮膚にくっ付いていてすぐには外せない。


慧「んー…ごめん、ちょっと痛いかも。」


大貴「え、…ったい！泣」


あー…やっぱり水膨れになっちゃってる。無理もないか、結構派手に掛かっちゃったみたいだし…。


慧「これ気になるだろうけど潰しちゃダメだからね、お薬塗っておくからあんまり触らないで？」


大貴「…いい…、」


慧「だめだめ、バイ菌入っちゃうよ。すぐ終わるから。」


包帯を取った時の痛みで怖くなっちゃったのか、薬を塗ろうとすると手を引っ込める。


大貴「やだ…ヒリヒリする…っ泣」


慧「ちゃんと薬塗らないと治らないの、ちょっと我慢して？」


大貴「んん…っ泣」


塗り薬を塗って、新しい包帯に取り替える。今から寝るし、ずれないように少しキツめに固定して…


…うん、これで大丈夫かな。あとは明日もう一回よく見ておく必要があるけど、それまでは凌げそうだ。


慧「…ん、いいよ。テント戻ろっか。」


火傷は軽い方だったとは言え右手だもんね、暫くは生活も不便かもなぁ…。


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side:Daiki


一通り今日の撮影が終わって、気を抜いた途端にさっきまで忘れていた手の痛みがぶり返してきた。


どうしよう…みんなにはあんまり知られたくないんだよね、心配掛けちゃうし…。


大貴「…ちょっとトイレ行って来るね、」


侑李「はーい、行ってらっしゃい。」


近くに居た知念にだけそう伝えて、トイレへ向かうと右手に巻かれた包帯をジッと見る。


…これ剥がしちゃって良いやつかな。痛いから一回冷やしたいな…。


そっとテープを剥がして包帯をくるくると外していると、突然声がして驚いた。


慧「なぁーにしてんの、」


大貴「…！びっくりした…、」


勝手に包帯も外しちゃったし怒られるかと思ったけど、伊野ちゃんはあっさり痛み止めをくれた。


…けど、それで終わりではなくて。


言われた通り手を差し出すと、包帯を外して薬を塗ってくれたんだけどそれがまぁ痛い。


明日病院行くの嫌だなぁ…。

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