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side:Ryosuke
何度薬を飲んでも吐いてしまって、次第にご飯も食べられなくなって。
目眩も治らないし本格的にしんどくなってきたところを知念にあっさりバラされてしまった。
また病院に行くなんて嫌だけど、この辛さが少しでも良くなるならどうでもいいや…とすら思えてくる。
今日はあまり動かない撮影だったから事情を言って早めに終わらせて貰って、車の中で薮ちゃんの肩に頭を乗せる。
宏太「目瞑ってな、暗い方が落ち着くはずだから。」
涼介「ん…、」
お薬変えてくれるのかな、今度は効くといいな…なんて思いながらうとうとしていると病院にはすぐに着いてしまって、この前と同じ部屋に通される。
宏太「前みたいにそこのベッドに横になれる?」
あれ、今日は診察しなくていいのかな…?
不思議に思いながらもベッドに横になると、体温を測って顔周りを何度か触られた。
宏太「…ん、あんまり変わりないかな。今日から使う薬なんだけど、涼介飲み薬だと気持ち悪くなっちゃうでしょ?だから変えてみたいの。」
涼介「…うん、」
宏太「…でね、その薬なんだけど。経口でどうしても摂れないってなると、ここから入れてあげるしかないのね?」
手を取って肘の内側を指でなぞる薮ちゃんの言っていることは瞬時に理解できた。
涼介「っ…痛いのやだ…泣」
宏太「うん、嫌だよなぁ…。でもずっと辛いのはもっと嫌でしょ?俺も早く涼介のこと治してあげたいの。」
「治してあげたい」って、真剣な顔でそう言われると心が揺らぐ。
涼介「…頑張ったら治る…?」
宏太「うん。くらくらするのも無くなるし、これだと副作用も少ないから気持ち悪くなったりもしないよ。」
涼介「……、」
嫌だけど…でも具合が悪くて仕事が出来ないのは耐えられないし、メンバーだって心配してる。
涼介「やぶちゃん…がんばる…っ泣」
宏太「偉いなぁ。ちょっとだけ頑張ろうな、」
ふにゃっと笑った薮ちゃんは一度だけ頭を撫でるとそのまま準備をしに行っちゃって、緊張で心臓がばくばくする。
…凄く痛いのかな…嫌だな、、
宏太「左腕にしよっか。…そんな力入ってたら痛くなっちゃうよ、リラックスして?」
涼介「…むっ、むり…、泣」
頑張ってるけどやっぱり怖い。薮ちゃんは一回針を置くと、反対側で固く握り締めていた手をぎゅっと握った。
宏太「大丈夫、涼介ならできるよ。ゆっくり息吸えるでしょ?……そうそう、上手。」
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ふ ゆ。(プロフ) - くるさぼさん» Dr.伊野尾くん了解です〜!沢山のリクエスト頂いておりまして確実なお約束は出来ないのですが、参考にさせて頂きます^ ^ (2020年6月10日 22時) (レス) id: 32b3248ec1 (このIDを非表示/違反報告)
くるさぼ(プロフ) - 医者は伊野尾くんでお願いします (2020年6月9日 19時) (レス) id: a9f01a33e9 (このIDを非表示/違反報告)
ふ ゆ。(プロフ) - くるさぼさん» リクエストありがとうございます〜!Pt.光くん、サポート薮くんで大丈夫でしたかね?お医者さんでご希望のメンバー居ましたら教えてください^ ^ (2020年6月8日 22時) (レス) id: 32b3248ec1 (このIDを非表示/違反報告)
くるさぼ(プロフ) - パニックおこした光くんが医者の薮くんに支えてもらいながら採血をするのがみたいです。 これからも自分のペースで頑張って下さい。応援してます (2020年6月8日 22時) (レス) id: a9f01a33e9 (このIDを非表示/違反報告)
くるさぼ(プロフ) - Twitterしてないので、こちらでリクエストさせて頂きます。光くんが貧血の症状が酷くて、倒れてしまいます。それで、検査をする為に採血を行おうとするが、過去に無理矢理やられた事がトラウマがあり、その事思い出してパニックを起こしてしまいます。 (2020年6月8日 22時) (レス) id: a9f01a33e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふ ゆ 。 | 作成日時:2020年5月24日 21時