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side:Yuri
顔を上げる前にそっと手を引かれ、力の入っていない身体は逆らえずにその人の背中に預けられる。
あぁ、おぶられてるんだ…と理解するのと同時に、ふわりと感じた安心する匂いで誰なのかも分かった。
侑李「いのちゃん…、」
慧「事情は後で聞くけど…知念楽屋どこ?今日の仕事このフロアじゃないよね。」
侑李「5階の…大貴と同じとこ、、」
伊野ちゃんの背中で、少しの振動に揺られながら目を瞑る。大貴、怒ってるかなぁ…
大貴「…っはぁ、あっ伊野ちゃん!知念見てない…ん?」
慧「いるよ、ここに。ほら、」
大貴「…!良かったぁ…フロア中探したんだよ、トイレにも居ないしさぁ。あんなにフラフラな状態で歩き回るなんて…。」
侑李「…ごめんなさい…、」
慧「たまたま通り掛かって良かったよ、人通り少なかったし。…さて、じゃあ色々説明して貰おうかな。笑」
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side:Kei
大貴「…で、戻って来たら居なかったってわけ。まぁ俺も着いててやれなかったのが悪いんだけど…。」
大まか予想通りだけど…にしてもこんなにぐったりしてるのによく逃げようと思うよ笑
慧「なるほどね。…ダメじゃん大ちゃん困らせたら〜。」
侑李「だって…っ嫌だったんだもん…泣」
慧「うん、でもずっとフラフラするの知念も困るでしょ?診察頑張れたんだからあとちょっとじゃん。」
侑李「ん〜…っ」
ぐずぐずしながらも、両手をこちらに伸ばして来る知念。
慧「ん、ここおいで。」
大貴「…なに、抱っこしてたら頑張れるの?笑」
侑李「…痛くしないでよ。」
そんな涙目で睨まれても怖くないって。笑
大貴「よーし、じゃあ頑張っちゃおっか。知念はそのまま伊野ちゃんとお喋りしててね。」
さっさと準備を進めながら、知念の気が逸れるようにと目配せされる。
慧「…あ、そうだ知念この間山田とどこ行ってたの?」
侑李「え、この前…?…あっ、ご飯食べた。あとお買い物…。」
慧「えーいいなぁ、何買ったの?」
侑李「りょーすけがスニーカー…買ってくれた。」
慧「へぇ、今度見せてよ。俺もこの前さ〜、」
…!おっと、危ない…ビクッと動きそうになった知念の手を咄嗟に抑えると、苦笑いした大ちゃんと目が合う。
侑李「っ……痛かったぁ…泣」
大貴「ごめんごめん、もう終わったからね。」
慧「頑張れたじゃん、知念偉いねぇ。」
侑李「ん…頑張ったぁ…」
後は結果次第かな…あんまり酷くないといいけど。
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ふ ゆ(プロフ) - もものすけさん» リクエストありがとうございます。なるべくお話が被らないように書いておりまして、Dr.有岡くん×Pt.山田くんのインフルエンザのお話はパート1の方で一度書いている為難しいかもしれないです> < (2020年4月14日 15時) (レス) id: 32b3248ec1 (このIDを非表示/違反報告)
もものすけ(プロフ) - リクエストいいですか?山田くんがインフルエンザになってしまうのが見たいです!医者は大ちゃんでお願いできますか? (2020年4月13日 1時) (レス) id: f1082783eb (このIDを非表示/違反報告)
ふ ゆ(プロフ) - みーさん» 提案ありがとうございます!参考にさせていただきます^ ^ (2020年4月3日 22時) (レス) id: 32b3248ec1 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - ごめんなさい こちらから失礼します 雄也くんをもうちょっと出して欲しいです 雄也くんと慧くんがお医者さんで涼介くんが患者さんのお話を希望します (2020年3月30日 11時) (レス) id: f0fa747bea (このIDを非表示/違反報告)
ふ ゆ(プロフ) - 【お願い】リクエストは現在停止中ですので、ここにコメント頂きましてもお受けすることが出来ません。募集する際にはこちらからお知らせしますので期間内にお願い致します。 (2020年3月29日 23時) (レス) id: 32b3248ec1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふ ゆ 。 | 作成日時:2020年3月6日 15時