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side:Kota
自分で出しておいてあれだけど、かなり酷な選択肢だよね…どちらにせよ痛いよって言っているようなものだし。
裕翔「…麻酔するの…削るのより痛い、?」
宏太「うーん、そうなるかな…一瞬とはいえ神経のところに直接する感じだからね、どうしても痛みは出ちゃうかなぁ。」
裕翔は少し悩んだけど、すぐに答えを決めたらしかった。
裕翔「このままやる…」
宏太「…ん、じゃああともうちょっと頑張ろうな。ここ終わっちゃえば今日はもう痛いのないから。」
せっかく決断してくれたんだから、これ以上余計な怖い思いはさせたくない。
すぐ治療を再開する準備を進めて、不安そうな裕翔の手を一度強く握った。
宏太「じゃあ大っきくあーんしててね。…ちょっと頑張るよ〜…」
神経を取るには先の尖った器具で何度か抉るような処置をしないといけなくて、大人でもかなりの苦痛を伴うことになる。
メンバーの中では我慢強い方の裕翔ですら、治療を始めてすぐに痛みから逃れようと顔が動きそうになる。
宏太「ごめん、ちょっとグリグリして嫌だと思うけど動かないでねー…」
裕翔「……っんん…!泣」
宏太「痛いなぁ…声出るのも泣いちゃうのも我慢しなくていいよ、ちゃんと頑張れてるからね。」
俺と裕翔しか居ないのに、気を遣っているのか恥ずかしいのか、声を押し殺してぐっと耐えている。
…けど、そんなにずっと全身に力入れてたら疲れちゃうからね。
誰だって怖いものは怖いし、痛いものは痛いんだから無理に我慢させる必要はない。
裕翔「…ぅあ…!いっ、んんーっ…!泣」
宏太「よしよし、偉いなぁ〜…」
少しでも気が紛れるように声を掛け続けて、漸く神経を取る処置が終わった。
宏太「はーい、よく頑張りましたぁ。あとは痛くないからね、ごろーんってしてたら終わり。リラックスしていいよ。」
裕翔「んっ…ぐす、っん…、泣」
薬を詰めて噛み合わせのチェックまで終わらせてもまだ放心状態のようで、ゆっくり落ち着かせてから家まで送って行った。
でもねー…残念ながらこれで終わりじゃないんだよね。
明日は一日仕事があるみたいで、明後日の午後に下の方を治療する予定を組んでいる。
裕翔ちゃんと来てくれるかなぁ…苦笑
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ふ ゆ(プロフ) - もものすけさん» リクエストありがとうございます。なるべくお話が被らないように書いておりまして、Dr.有岡くん×Pt.山田くんのインフルエンザのお話はパート1の方で一度書いている為難しいかもしれないです> < (2020年4月14日 15時) (レス) id: 32b3248ec1 (このIDを非表示/違反報告)
もものすけ(プロフ) - リクエストいいですか?山田くんがインフルエンザになってしまうのが見たいです!医者は大ちゃんでお願いできますか? (2020年4月13日 1時) (レス) id: f1082783eb (このIDを非表示/違反報告)
ふ ゆ(プロフ) - みーさん» 提案ありがとうございます!参考にさせていただきます^ ^ (2020年4月3日 22時) (レス) id: 32b3248ec1 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - ごめんなさい こちらから失礼します 雄也くんをもうちょっと出して欲しいです 雄也くんと慧くんがお医者さんで涼介くんが患者さんのお話を希望します (2020年3月30日 11時) (レス) id: f0fa747bea (このIDを非表示/違反報告)
ふ ゆ(プロフ) - 【お願い】リクエストは現在停止中ですので、ここにコメント頂きましてもお受けすることが出来ません。募集する際にはこちらからお知らせしますので期間内にお願い致します。 (2020年3月29日 23時) (レス) id: 32b3248ec1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふ ゆ 。 | 作成日時:2020年3月6日 15時