Dr.じゃんぷ×Pt.じゃんぷ そのさん。

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side:Ryosuke


治療は痛かったけど、綺麗に膿も取れたって言ってたし念の為にと痛み止めも貰った。


帰ってから寝る前に一錠飲んで寝たんだけど…朝にはまたあのズキズキとした嫌な痛みが襲ってきて、残りの2錠も全部飲んでしまった。


家にいるだけなら我慢出来るけどこれから仕事だし…集中出来なかったら困るもん、仕方ないよね。


薬が効いたのか、一時的に痛みは引いた。楽屋に入るともう既に何人か集まっていて、やっぱりメンバーの顔を見ると安心する。


慧「あ、山田おはよ。どう？あの後平気？」


涼介「おはよ。…ん、大丈夫。薬飲んだし。」


慧「そっか、なら良かった。痛いの治らなかったら声掛けてね。」


.




.


収録は順調に進んで、ぞろぞろと楽屋へ戻る。最近は個人の仕事が忙しいからか、各々急ぎ足で次の現場へ向かうメンバーが多い。


ぽつぽつとその場を後にするメンバーを見送りつつ、俺は次の集合時間まであと1時間くらいあるからゲームでもして時間を潰そうと思っていた。


…んだけどね、正直それどころじゃない。気付かないフリをしてたけど、もう既に痛み始めてる。


なんで…？薬飲んだのに。効いている時間は短くて、何をするにも気が散ってしまう。


慧「…？どしたの、それ。電源付けっぱだけど。」


…！？びっくりした…伊野ちゃんまだ残ってたんだ。もうみんな帰ったかと思ってた…。


涼介「えっ…あ、いや、なんかゲームする気分じゃなくなっちゃっただけ。」


慧「…やっぱり痛いの？さっきからずっと触ってるよ、耳。」


完全に無意識だったけど、どうやら伊野ちゃんにはばればれだったみたいで。もう隠しようもない。


涼介「…薬、飲んだんだけど…あんま効かなくてさ。もうちょっと強いやつとかある…？」


次に控えているのは映画の撮影だから、俺1人のせいで他の共演者さんや監督に迷惑は掛けられない。


集中力も必要になってくるし、体調なんかで左右される訳にもいかない。強い痛み止めくれないかな…。


慧「うーん、あるにはあるけど…昨日出したのが効かないってことは多分体質の問題だからさ、種類を変えないといけないんだよね。」


涼介「うん…？良いよ、効きそうなやつならそっちがいい。」


慧「そう？注射になるけど。…頑張れる？」


……え、？

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