Dr.じゃんぷ×Pt.じゃんぷ そのさん。

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side:Yuri


大貴の言う通り、点滴して30分もすれば痛みは大分マシになって。うとうとしていると、トントンと肩を叩かれた。


大貴「どう？ちょっとは痛くなくなってきた？」


侑李「ん…ありがと、」


大貴「うんうん、良かった。…でね、今は痛み止め使ってるから楽だと思うんだけど、原因がまだわからないの。」


侑李「……うん、？」


大貴「胃の中って触診とか採血だけじゃ病名まで特定できなくてさ。ちょっと心配だし…検査したいんだ、今日。」


侑李「…けんさ…？」


…何だろう、嫌な予感がする。


大貴「うん。…胃カメラってわかる？」


侑李「…！やだ…、やらない…っ泣」


わかるも何も、絶対苦しい検査だってことくらい知ってる。人間ドックでも避けたいくらいなのに…。


大貴「でも何で痛いのか分からないとお薬も出せないし…ずっと痛いのも不安でしょ？」


侑李「でも…っくるし…の、やだぁ…っ泣」


やらなきゃいけないって理解はできる。でもどうしても怖くて、大貴のこと困らせるのは分かってるのに我儘になってしまう。


大貴「ん…ちょっと時間置こっか。大丈夫、すぐにはやらないから。落ち着くまで待つよ、無理にやったりもしないし。…ね？」


侑李「ぐすっ…ん…、泣」


大貴「俺がやってもいいし、専門の検査技師さんにお願いすることもできるからさ。不安なのも分かるよ、俺でもヤダって言っちゃうもん。笑」


ゆっくり諭すような大貴の声は不思議と安心して、怖くて仕方なかった気持ちが少しずつ小さくなっていく。


大貴「急に気持ち悪くなっちゃって怖かったでしょ？だからね、早く原因見つけて治してあげたいの。検査もね、ずーっと苦しい訳じゃないんだよ？」


侑李「…そうなの…？」


大貴「うん、喉のところ通っちゃえば後は比較的楽かなぁ。意識はっきりしてるの嫌だったら鎮静剤使おっか。」


勿論このままずっと痛みに耐えられる筈もないし、一刻も早く治して欲しい。大貴がやってくれるなら…頑張れる、かも…。

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