空は繋がってる (ページ47)

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帰りの車の中は異様に静かだった
その沈黙を破ったのはアッパだった

ｱｯﾊﾟ「Aヤ、アッパとオンマはAの意思を優先してきたしこれからもそうするつもりだ。手術したくなったり、辛い時はいつでも言いなさい。俺たちはAの親だ。1番近くで成長をみてきた。こんなに育ってくれてありがとうな。それから、病気のせいでたくさん悩んでるかもしれないが、お前には幸せになってほしい。」

アッパは運転しながらそう言った。わたしは泣きながら黙って聞いていた。助手席に座ってるオンマは涙を流していた

それから荷物をとりに帰り、ソヒとシウオッパと合流して病院に向かった
病院に着くとシウオッパが入院手続きをきてくれて、わたしとソヒと両親は6階のVIP病室に向かった

『いつもVIPルームだったけど、今回はめっちゃ広いね』

ｿﾋ「確かに広いわね。」

入院手続きを済ませ、シウオッパが戻ってきてアッパとオンマはまた釜山に帰らないといけないから、シウオッパとソヒに挨拶をして、わたしにまた来ると伝えて帰っていった

それから入院して1週間が経った
わたしは検査や治療をしながら、それ以外はソヒにもってきてもらったパソコンで毎日作業をしていた
この1週間で社長が何回かお見舞いに来てくれた

今日もいつものように作業をしていたら、ソヒが果物をもって病室に入ってきた

ｿﾋ「ヤー、A！いつも少しは休みなさいって言ってるでしょ。そろそろ怒るよ」

『だって、暇すぎるんだもん
ていうか、もう怒ってるじゃんか、』

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ
ｿﾋ「あ、ごめん電話出てくる」

ソヒの携帯がなってソヒは病室を出ていった
数分後、ソヒは焦ったように帰ってきた

『ソヒ、どうしたの？』

ｿﾋ「メディアにAが入院してるのバレたみたい。わたしとシウオッパがAのマネージャーって結構知られてるでしょ？それで2人と社長が病院に来たりしてるの目撃情報が出回って、記者がこっそりはってたんだって。あと、Aが病院の中庭で小さな男の子と遊んでるところ、写真取られてたみたい」

『…まじ…か』

わたしは一昨日くらい暇すぎて、バレないようマスクと帽子をして散歩していた。そしたら中庭で病衣を着てニット帽子をかぶっていた小さい男の子が絵を描いていたから、お話ししたり絵を描いたりして遊んだことがあった

長期休暇中なのに撮られたのか…
わたしはメディアって怖いって改めて思った

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