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♯7 ずるい ページ7

莉犬side


今日から俺たちの家にAが住むことになった。

Aを最初見たとき驚いた。

あまりにも整った顔をしていたから。

しかもその子は雨に濡れて泣いていた。

俺たちは普段大騒ぎにならないようにファンの子に声をかけられても優しく流すようにしていた。

だけど俺は気付いたら自分から声をかけていた。

その子は俺たちの事を知らないらしく、俺はほっとしたような、寂しいような微妙な気持ちになった。

涙を拭いながら泣いている理由を教えてくれた。

するとさとみが家に来る?と訊ねてくれた。


ないす、さとみ!


心の中でガッツポーズをした。

別に変なコトを考えてたわけじゃない。

だけど一緒に居られるというのが嬉しかった。

それはさとみも同じみたいで顔に出さずとも、がっつり行動で表していた。

俺がAと寝たいと言ったら、さとみも真似してきたし。


それに、俺が寝た“ふり”をしていたらさとみはAにトントンするとか言い出して、


さとみ…


莉犬「…ずるい。」

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作者名:。。。くるみ。。。 | 作成日時:2021年6月21日 17時

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