♯6 添い寝 ページ6
Aside
そんなこんなで一日を過ごした訳なんだけど…
何でこうなった!?
今私はさとみさんと莉犬さんの間に寝ている。
数十分前、リビングに用意された布団を敷いていると、莉犬さんが来た。
莉犬「ねぇA！一緒に寝よ？？」
『はい。いいですよ！』
家に居たときはいつもお兄ちゃんと一緒に寝ていたからそんな感覚で了承した。
すると私の布団に入ってきた。
え、そういう事？
私は同じ部屋で寝るんだと思ってた…。
まあ、いっか！
了承したんだし！
少し驚いたがお兄ちゃんがいると思えばなんともない。
するとさとみさんがリビングに来た。
さとみ「んじゃ、俺も。」
さとみさんは私の返事も聞かずに、当たり前かのように布団に入ってきた。
『わっ…！』
いくら大きめの布団とはいえ、一人用として作られたであろう布団は狭くなっていた。
莉犬さんはもう寝息をたてている。
さとみさんは私に背を向けていた。
で、今に至る。
よく考えたら、ほぼ初対面の男性と寝ると言うのはかなり異常だと思う。
しかも今更かもしれないけど、私寝相悪いじゃん！
それが気になって中々寝付けない。
さとみ「寝れねぇの？」
さとみさんが背を向けたまま言った。
『はい…。あ、何で分かったんですか？』
さとみさんはずっと背を向けていたのにどうして気づいたんだろう。
さとみ「や、別に…何となく。」
『…そうですか。』
天井を見ながら言った。
と、突然私の方を向いた。
さとみ「Aが寝るまでトントンしてあげる。」
『えっ…!?で、でも…』
さとみ「いいから、ほら目ぇ閉じろ。」
大きな手がそっと顔を覆った。
それが心地よくてすぐに眠ってしまった。
？「…ずるい。」
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作者名：。。。くるみ。。。 | 作成日時：2021年6月21日 17時
