♯48 緊張 ページ48
Aside
今日は莉犬さんと映画を見に行く。
オシャレとかよくわからないけど、からめろのメンバーに教えてもらったから前よりはマシになったと思う。
頑張ってオシャレしてお化粧も少しだけしてみた。
そしたら、さとみさんが褒めてくれた。
という話をすると
莉犬「俺のためにオシャレしてくれたのにね〜?」
莉犬さんがいつもよりも低い声で言った。
低い声……なのに怖くはなかった。
かっこよかった。
いつものかわいい莉犬さんとはまた違った良さがあった。
じっと見つめてくる莉犬さんの目は真っ直ぐだった。
まるで忠実な犬のように。
緊張からか顔から熱くなってきた。
私の顔はきっと真っ赤だったと思う。
莉犬「……行こっか。」
莉犬さんは後ろを向いたと同時にそう言った。
『はい。』
家を出ると車が多く通っていた。
莉犬さんはすっと車道側に行って歩いてくれた。
なんか私、おかしい……。
何でこんなにドキドキしてるの?
莉犬「もしかして映画館とか初めて?」
私の様子に気づいたのか声をかけてくれた。
『はい。本格的な映画館は初めてかもしれません。』
莉犬「あーだからか、緊張してるの!大丈夫だよ!すっごく楽しいからさ!」
莉犬さんはにこっと笑った。
ドキドキは映画のせいなの?
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作者名:。。。くるみ。。。 | 作成日時:2021年6月21日 17時