上京したら犬系&猫系男子に拾われました (ページ47)

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♯47　魔法ページ47

莉犬side

今日はAとデートっ！

って言ってもAはただ俺と映画に行くってだけだと思ってるらしいけど。

え？

さとみはどうするかって？

お家でお留守番！

でもその代わり明日はさとみがAとデート。

『莉犬さん！』

と、Aが俺を呼んでいた。

莉犬「はーい！どうしたの……って似合うねその服。」

目の前にはいつもと違って大人っぽい服装をしたAがいた。

かわいいよ

たったこれだけの言葉なのに口から出てこなかった。

『ホントですか!?

さとみさんにもほめてもらったんです！

自分で選んだのは初めてなので嬉しいです！』

Aは照れたように笑っていた。

莉犬「……へぇ、さとみが最初に見たんだ。」

『？』

莉犬「俺のためにオシャレしてくれたのにね～？」

俺はいつもよりも低い声で言った。

『り、莉犬さん？』

さとみが最初に見たことを知って少し嫉妬した。

そして気づいたらいわゆる、顎クイをしていた。

莉犬「今度は俺に見せてね？」

俺はじっと目を見つめて言った。

いつもなら少し抵抗を感じてしまうはずなのに、魔法にかかっているようだった。

でもその魔法はすぐに切れてしまった。

見つめてるうちに恥ずかしくなってしまった。

莉犬「……行こっか。」

ぷい、と振り返り歩き出した。