♯44 しゅん ページ44
さとみside
『私、』
莉犬「ただいまー!」
タイミング最悪だ。
せっかくAが何かを話そうとしたのに莉犬が帰ってきた。
莉犬「なーにしてるのー?」
『あ……莉犬さん!……おかえりなさい。』
さとみ「ゲームしてんの。何か問題ある?」
なんでこんな時に帰ってくるんだよ、と理不尽にも腹がたってくる。
莉犬「いいなー。俺もゲームしたかったー。」
莉犬……状況知らないからとはいえ、それはないよ。
悪気はないんだろうなと莉犬に小さくため息をつく。
『あ……じゃあ私が晩ごはん作ってるので、その間二人でゲームしててください!』
Aはそう言うとすぐに走ってキッチンに行ってしまった。
莉犬「え?いやいいよ!って……もういないか。
あれ?さとみくん……?スゥーッ……どうしたの?」
莉犬は俺の様子を伺うように下から覗いた。
さとみ「……おい、りーぬぅぅぅ!
せっかくもう少しでAが話してくれそうだったのにぃ!」
俺は莉犬の肩を揺すりながら言った。
莉犬「へぁ?」
頭に3つくらいハテナが浮かんでる莉犬。
全部話すと
莉犬「えー!そうだったのー!?まじでゴメン。」
しゅんとなって耳も尻尾も垂れてしまった。
さとみ「まぁいいよ。その代わり、協力して。」
俺はしゅんとした莉犬に真剣な顔で言った。
80人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:。。。くるみ。。。 | 作成日時:2021年6月21日 17時