♯40 気になっていたこと ページ40
Aside
髪や体の濡れた部分をさとみさんのタオルで拭いた。
少し怒ってるようだったけど、私を心配してのことだった。
さとみ「……莉犬もそうなんだよな。」
私を見てふっと笑った。
そんな私をみてさとみさんは、前に莉犬にも同じこと言ったなって、と懐かしそうに寂しそうに言った。
『あ、そういえば!さとみさんと莉犬さんってなんで一緒に暮らしているんですか?』
兄弟でもないのになんで一緒に暮らしているのか気になっていた。
でも返ってきたのは意外な答えで
さとみ「あー、偶然?」
と、私が思ってるよりずっと軽かった。
『え?偶然?』
あまりにも意外すぎて聞き返してしまった。
するとさとみさんは理由を詳しく話してくれた。
さとみさんはすとぷりとして活動しようと考えていたとき引っ越そうと思っていた。
だけどあまりお金がなかったさとみさんはネットで誰か暮らせる人がいるか聞いたとき手を上げたのが莉犬さんだった。
と、いう話だった。
さとみ「その後に、莉犬がすとぷりのメンバーだったことに気づいてお互いにびっくりしてさ。
それでもすとぷりとして活動する前から仲が良かったから、安心したな……。」
懐かしそうに言った。
ずっと気になっていたことが分かり、すっきりした反面、新しいモヤモヤが出てきた。
私が来たことで二人の友情を邪魔していないか
過去の記憶と重なった。
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作者名:。。。くるみ。。。 | 作成日時:2021年6月21日 17時