上京したら犬系&猫系男子に拾われました (ページ34)

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♯34　お兄ちゃんページ34

Aside

魁斗「じゃ、またね、A。さとみさんも莉犬さんもありがとうございました。」

お兄ちゃんは私に手を振っていった。

そしてさとみさんと莉犬さんの前に行ったと思うと

魁斗「……簡単には渡しませんから。」

こう呟いた。

どういう意味かわからなかったし、お兄ちゃんの表情も見えずよくわからなかった。

そしてお兄ちゃんはそれだけ言って帰った。

『さとみさん、お兄ちゃんと仲良くなってましたね！』

私は嬉しくて笑顔でいうと

さとみ「まぁな。」

と、ドヤ顔。

それに対して莉犬さんは少しずつお茶を飲んでいるだけだった。

さっきからずっとこうだった。

顔色も良くないようだった。

『莉犬さん……？大丈夫ですか？』

具合悪いのかな、と顔を覗き込んで尋ねた。

莉犬「え？あ、俺は魁斗さんと仲良くなれなかったなーって……。」

あーそういうことか！

まあ、友達は一人でも多いほうがいいしね！

『また機会があればお兄ちゃん呼びますか？』

莉犬「あ！遠慮しとく！」
さとみ「それはまだしばらくいいかな。」

と、同時に断られた。

まだ緊張してるのかもしれないなー。

そんなことをのんきに考えながら二人のことをチラチラ見た。

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