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♯16 快晴 ページ16

Aside


莉犬「え……?どこか行くの?」


私がバイト面接に行こうと準備していると、莉犬さんが不思議そうに私を見て声をかけてくれた。

昨日は日曜日で夜遅くまで話し声が聞こえていた。

だから今起きたばかりで少し寝ぼけているようだった。

パジャマ姿で目を擦っている様子も可愛い。


『今からバイト面接に行ってきます!少しでも莉犬さんたちの負担を減らしたいので。』


莉犬「気を使わなくていいのに……。」


『それに、昼間はなにもすることが無いので。』


私がそう言うとそっか、と少し寂しそうに言った。


『あ、でもできるだけ早めに帰って来るので、今度オムライスの作り方教えていただけませんか?』


私は絶望的に料理ができない。

うちのお母さんもそうだった。

今は美味しい料理を作ってくれるけど、前は頑張っても何入れたのってくらい不思議な味がした。

だからお父さんかおばあちゃんが作ってくれていた。

私もお母さんの血を継いでうまく作れない。

だから前食べた莉犬さんのオムライスを一緒に作りたいとずっと思っていた。

莉犬さんのオムライスは美味しくて卵の上には犬が描かれている。

さとみさんはバカにしていたけど可愛かった。


莉犬「もちろんいいよ!さとみ驚かしてやろうよ!」


莉犬さんは嬉しそうに尻尾を振っていた。


うぅ〜可愛い……。

年上とは思えないな〜。


そんなことを考えながらほっこりしていると、不思議そうに首をかしげていた。

それもまた可愛いけどそんなこと考えていたらきりがないから出掛けることにした。


『夕飯までには帰ってきますね!さとみさんにもよろしくおねがいします。じゃあ、行ってきまーす!』


そう言うと、笑顔でいってらっしゃ〜い、と手を振ってくれる。


朝から幸せだったなー。



『今日もいいことありそ!』



バッグ片手に空へ向かって伸びをした。

空は雲ひとつない快晴だった。

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設定タグ:すとぷり , さとみ , 莉犬   
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作者名:。。。くるみ。。。 | 作成日時:2021年6月21日 17時

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