♯13 ナンパ ページ13
Aside
えっと……何買うんだっけ？それになんとかティーってどこで買うんだろう。マ○クって……あれか。
そして大きなＭマークとりあえず並んでみることにした。
すると、
「ねぇねぇ君可愛いね！」
「よかったらさ、俺らと遊ばない？」
と髪を金色に染めた派手な服を着た男の人たちに声をかけられた。
あ、この人たち……ナンパってやつかな？
晴夏が言ってた。
初対面なのに可愛いとかすぐに言う男は気をつけてって。
その時はえっと……
『結構です。』
と言って笑顔で断って通り過ぎる。
「ちょっ、待って。あ、そういやなんか探してたよね。」
「俺らが案内するよ。」
『え、ほんとですか？』
案内という言葉を聞いて悪い人では無いんだとおもった。
振り返ってついていこうとすると
さとみ「A！」
とさとみさんが私を呼ぶ声が聞こえた。
『さとみさん！と莉犬さん！』
私は二人の方を見た。
さとみ「あの、その子俺たちのなんで。」
さとみさんは男の人たちを睨むように言った。
莉犬「A、行こっか！」
莉犬さんは男の人から私を引き離した。
そして私はさとみさんと莉犬さんに手を引かれ、わけもわからないままついていった。
二人とも何も言わない……。
もしかして……怒ってる？
いつもとは違う空気が少し怖かった。
そんな私の気持ちを読み取ったのか莉犬さんが
莉犬「あ…ごめん。Aには怒ってないから。」
と笑顔で言ってくれた。
さとみ「アイツらがAに馴れ馴れしく近づいてんのが腹立っただけ。」
ふいっと私から目を逸らして言った。
そっか……。
二人とも私を守ってくれたんだ。
『さとみさん、莉犬さん、ありがとうございます！』
私は笑顔でお礼をした。
すると
さとりーぬ「……!?……」
何故か顔が赤くなっていた。
さとみ「……ったりめーだろ。」
莉犬「こ、これからは気をつけてね！」
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作者名：。。。くるみ。。。 | 作成日時：2021年6月21日 17時
