上京したら犬系&猫系男子に拾われました (ページ11)

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♯11　お昼ごはんページ11

Aside

さとみさんが買いに行っている間、私と莉犬さんはセルフサービスの水を持って席を探した。

そして窓側の桜が見える席に座った。

すると近くの席の女の子二人組の会話が聞こえてきた。

「ねぇ、見てこれ！ついにグッズ届いたんだ〜！」

「おー！何の……ってすとぷりの缶バッチじゃん！可愛い〜！」

すとぷりってなんだろう。

なんか可愛いなー。

そんな事を考えながら缶バッチを眺めていると

莉犬「……!!!……ｺﾞﾎｯ…」

莉犬さんが咳き込んだ。

『大丈夫ですか？』

莉犬「うん……大丈夫！ちょっと水が……。」

そう言って被っていた帽子をさらに深く被った。

それから莉犬さんは口数が減ってしまったが、さとみさんが来ると元の莉犬さんに戻った。

なぜなら

莉犬「やったー！……あれ？こんなパッケージだったっけ……ってこれ激辛チーズバーガーじゃん！俺辛いの食べれないよー。」

さとみ「あっははは!!!」

莉犬さんはさとみさんを軽く叩いている。

さとみさんはそんな莉犬さんを見て爆笑している。

私は初めて食べるハンバーガーを美味しく頬張っていた。

莉犬さんは辛い、と言いながら一緒に買ってきてもらった飲み物を飲んで食べている。

莉犬「あ〜、辛いよ〜。あ、飲み物なくなっちゃった…。」

『あ、なら私のどうぞ！』

私は莉犬さんと同じものを頼んでいたからカップを差し出した。

さとりーぬ「え……？」