夏初月 -ナツハヅキ- 【 名前変換オリジナル 】

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本当に、いた。

今までなんで気づかなかったんだろう。



部活前、友達を迎えに
このクラスに来ていたのに。

それもほぼ毎日。




今日もいつも通り
俺のクラスの方が早くホームルームが終わって
部活仲間を迎えに、隣のクラスに寄った。




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1番に、目が合った。





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窓際の後ろから2番目の席。
すぐそらしてしまったけれど。




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初対面が私服だったからか、
制服は逆に新鮮だった。


自然を装って
彼女が座っている席を何回も見る。





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あの夜、彼女のことを

同学年の女の子には
なかなかいないタイプだと、思った。

集団から1人離れて
周りなんか気にせず、行動していたからかも。


その思考が、
俺と少し似ている気がして。




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それなのに今は
誰とも変わらない。

ちゃんと、女子高生だ。





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「お前聞いてんの人の話」

「…ごめん、なんだっけ」


友達に言われて
上の空な自分に気づく。



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「もう行くよ」


教室を出ようとする友達の後に続いて




最後に、もう一度だけ。

そう思って振り返ったとき

同じようなタイミングで
ノートから顔を上げた君と、


視線が絡んだ。





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