15─今日はよく喋る ページ17
Aと研磨が教室から出ると、辺りはなぜか薄暗くなっていた──今はまだ、明るい時間帯のはずなのに。
しかもさっきまでは、普通に明るかったはずなのに。
Aはもう、嫌な予感しか浮かんでこない。
『ねえ研磨』
Aは無意識に研磨の名前を呼んでいた。
「ん、何」
『あのさ。本当にヤバいかもなんだけど』
「うん。見れば分かる」
『だからさ、私が走ってって言ったらちゃんと走ってよね』
「……それは分かんない」
と、2人がそんな会話をしていると、
「おーい、Aー!!」
「あれ、孤爪もいるの」
どこからか、二口と赤葦の声が聞こえ
てきた。
Aも大声で、
『二口ー! あかーし! そっちは誰もいなかったの?』
と呼び掛ける。
2人はAたちの側まで走ってきて、
「俺たちの方は、誰も起きてなかったぞー」
「みんな完全に寝てたね。そっちは……孤爪だけ?」
と口々に話した。Aは、
『うん。……そっか、言われた通りならあと4人、いるはずなんだけど』
と言い、眉間にシワを寄せる。
すると、
「……じゃあ、他の学年なのかな…?
おれとAで3年の方見てくるからさ、二口と赤葦は1年のとこ見てきてよ」
と、研磨。今日は珍しくよく喋ってくれる彼に、Aは心強さを感じた。
「うし、わかった」
「いいよ、1年生ね」
「よし研磨、行くか ! 」
それぞれがそう答え、二手に分かれての行動を開始した。
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はるにゃん(プロフ) - ありがとうございます!お互い頑張りましょうね!! (2016年9月1日 17時) (携帯から) (レス) id: 9ff5a21b92 (このIDを非表示/違反報告)
ロカ - はるにゃんさん» いやいやそんなことないですってー!私もはるにゃんさんの小説の続き、とっても気になります!お互いに頑張りましょうね(o^−^o) (2016年9月1日 7時) (レス) id: 92a6e1e38f (このIDを非表示/違反報告)
はるにゃん(プロフ) - いや、私の小説はだいたい深夜テンションで書いているので、文才のかけらすらみあたりませんよ〜wwロカさんの小説、すごく続き気になります!頑張ってください! (2016年9月1日 6時) (携帯から) (レス) id: 9ff5a21b92 (このIDを非表示/違反報告)
ロカ - はるにゃんさん» いえいえ、とんでもないです!はるにゃんさんの作品も読ませていただきましたが、私なんかとは比べ物にならないくらい…素晴らしかったですよー!! 恋愛要素は入れていきたいと思ってます♪ (2016年9月1日 0時) (レス) id: 991736d4a1 (このIDを非表示/違反報告)
はるにゃん(プロフ) - そう言えば、この作品って、恋愛要素とかいれるんですか?なんか気になっちゃって...私も魔法パロ書いてるんですけど、こんなに上手くかけないです...ロカさんくらいの文才が欲しいです... (2016年8月31日 21時) (レス) id: 384d10ac20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴ の | 作成日時:2016年8月29日 19時