A ぇの日常。 (ページ2)

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初恋。× 緑ページ2

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※高校生パロ

佐野side.

一目惚れやった。

僕にとっては初めての恋で、

こんなにも片思いは辛いものなんやと知った。

『先輩！』

末「お〜佐野」

お昼の時間、屋上にいけば先輩の姿。

一年生の時にたまたま屋上に行って、そこで先輩に会った。

末澤誠也先輩。

僕より学年が一つ上で。
完璧なビジュアルと抜群の運動神経でおまけに頭までよくて

3学年の間でもかなり有名らしい。

末「これ手作り？めちゃくちゃ美味そうやな」

僕のお弁当を見て目を輝かせる先輩。

この時間だけは先輩を独り占めできる

休み時間に先輩の教室に行ったって、皆んな先輩目的やから喋れないねん。

『僕お手製の卵焼きです！良かったら食べます？』

末「えっ！ええの！？じゃあいただくわ」

口いっぱいに卵焼きを頬張ってうんま〜とこりゃまた可愛い顔をする

こんなに卵焼きに感謝する日が来るとは

『っ………』

『あの！先輩』

末「ん？」

『先輩って…好きな人いますか……』

あかん、思わず聞いてしまった

僕の言葉に先輩は少し微笑んで

「おるよ、」

と一言だけ。

末「ほんまに愛おしくて。
守りたいって思える人やねん」

先輩の髪からのぞく耳は真っ赤で。

それと同時に嫌でも気づいてしまった

先輩の好きな人は僕じゃないって。

多分先輩と同じクラスの正門先輩

だって正門先輩の話をする時、先輩ほんまに楽しそうに喋んねん

『そ…ですか、…』

『っ僕先輩の恋応援します！』

先輩にこの気持ちを気付かれへんように、笑顔で話す

末「ありがとうな、佐野」

すると僕の頭をポンポンと撫でてきて。

『ッ……///』

ずるい、そんなんされたらもっと好きになってまうやん。

末「佐野……？」

『っあ、せ、先輩これもあげます！』

末「お、笑じゃあ遠慮なく笑」

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桜が満開に咲く春。

僕の初恋はあっけなく散ってしまった。

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