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side 渡辺
渡｢……え、どうしたのそんな機嫌良さそうに｣
美味い果物入ったからふっかの所にお見舞いに来たらふっかは携帯見つめながら微笑んだりしててマジで気持ち悪い。(
深｢おれ、早く退院したいんだよね｣
どこかしらウキウキしてるように見えるのは多分…目黒の影響かな。
渡｢ふーん、また調子乗ってAに引かれないようにね｣
深｢なんでAのことって分かったんだよ！！｣
渡｢目黒が来たんだろ？｣
深｢……うん、謝りに来て、そのあと別れたって聞いた｣
渡｢お前の割にはそれ聞いた瞬間即行動！って感じなのによく我慢してんな｣
深｢目黒と約束したからさ。行こうとしたんだけど目黒にめっちゃ止められて、"退院する前にAんとこ行くなら俺がもらいますよ"って言われたから我慢してんの｣
渡｢従順か。｣
でもテレビの横に置いてあった小さな立てかけるカレンダーを見つめてはニヤニヤしてるこいつ見てたら
俺までなんか嬉しくなった。
……今度は幸せになれよ。
深｢だからさ、翔太Aのこと俺が入院してる間頼むわ｣
渡｢そのうち貰っちゃうかもしれないけどいい？｣
深｢ははっ、ふざけんなよ(笑)｣
渡｢ごめんって…｣
目が笑ってないんだよ。
深｢は〜〜…会いてぇ〜…｣
マジで嬉しそうなふっかが携帯見て優しく微笑む。
無意識で笑ってんだろうな、たぶん。
画面が気になってヒョイッと覗き込んだら待ち受けになってるAの寝顔。
渡｢盗撮したのお前…｣
深｢いやあとでちゃんとお伝えしましたよ？｣
渡｢言ってなかった？身の危険さえ感じましたって｣
深｢なんでそんなインタビューされて答えるみたいな言い方なんだよあと言われてねーよ｣
ふっかが元気そう。
Aと出会ったばっかの頃のふっかみたい。
A、やっぱお前にしか救えなかったわふっかのこと。
現に田辺のこと無理やりにでも入り込んでくれて解決してくれたのはAだから。
ふっかにとっては、出会った頃からAしかいないんだよ。
お前らみたいなやつのこと、運命って言うんだろうな。
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作者名：たぁゆぅ
| 作成日時：2020年5月23日 15時
