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side. 目黒
震える手で家のチャイムを押した。
誰かも確認せずにあけるから、ほんと隙だらけで詰めが甘い。
久しぶりのAに胸がきゅうっとして思わず抱きしめた。
目｢…久しぶり｣
びっくりするほど弱い声。
離れたくない、って声からバレそう。
｢……久しぶり｣
目｢てか誰か確認しないで開けちゃダメでしょ｣
｢そうだね…｣
目｢………深澤くんは？｣
｢熱下がらなくて寝てるよ｣
戸惑いもせず淡々と答えるから……
………もうちょっとくらい申し訳なさそうな顔しろよ。
そっか、なんて言いながら靴を脱ぐ。
ソファーに座ったらAがあったかいお茶出してくれて、お礼を言って口につけたら思った以上に熱かった。
目｢……A｣
｢…んー？｣
目｢結婚しよ｣
自分でもよく言えたな、って思うよ。
｢……結婚？｣
目｢うん。俺と結婚しよ｣
こんな、答えなんか分かりきってるような言葉を言って、
びっくりして固まってるAを見て。
やっぱ俺じゃないんだと苦しくなった。
目｢……Aと出会ってからすぐの時、Aが仕事で失敗した俺になんて言ってくれたか覚えてる？｣
｢……いや、｣
目｢『目黒くんは踏まれて強くなるんだね』って言ってくれたんだよ。そのとき、ああこの人と残せる未来ってどんな感じなんだろうなって思った｣
あのとき、本当にやばい失敗をして怒られて、めちゃくちゃ落ち込んで仕事辞めるか悩んでたとき、
あなたがおれにそう言ってくれたんだよ。
目｢おれ、責任めっちゃ感じてたのにその責任を強さに変えてくれてさ、一瞬で心が救われたんだよね｣
少し冷めたお茶を飲んで、そこでコソッと聞いてる深澤くんに｢起きてるんでしょ｣って声をかける。
目｢クリスマスぶりですね、深澤くん｣
そっとドアが開いて中から出てきたのはAのスエットを身にまとった深澤くんだった。
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ちま(プロフ) - 1度連載中に読んでたんですけど久しぶりに読みたくなって読んだら過去一号泣しました、明日目腫れますこれは（笑） (2022年10月31日 23時) (
レス) @page36 id: a82e7020b2 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ミオ(プロフ) - 一気読みしちゃいました。気が付いたら１日が終わるところです 笑 目黒くんが苦しかった… これから続編を読みに行きますー (2021年9月8日 22時) (レス) id: dfbbef0672 (このIDを非表示/違反報告)
*fwondo*(プロフ) - 初めから読み始めて一気に全部読んでしまうくらいには熱中して読ませていただきました！！もう最後の方はずっと泣きっぱなしで叫びたくなるくらい素敵なお話でした！他落ちも気になりますが自分のペースで書いて頂ければと思います！続き等など楽しみにしてます！！ (2021年8月18日 10時) (レス) id: f4e7d87017 (このIDを非表示/違反報告)
Kiyo。(プロフ) - Iから読み始めて、気づいたら一気読みしてるし夜読み始めて気づいたら朝になってるくらい熱中しました。また、読みながらもすごく胸がギュッとなる瞬間も多く切なさも感じました。ふっかとの今後どうなったか見てみたいなと思いました。もし可能であれば続編を、、、。 (2021年8月16日 5時) (レス) id: a8afcb982c (このIDを非表示/違反報告)
mayu(プロフ) - 読み始めたら止まらなくなって、別オチまで完読しました。このお話に出会えて良かったと本当に思っています。ふっかの事がもっと好きになれたし、個人的にはしょっぴーも救われて欲しい…！と思ってしまいました＞＜続編が更新されたら必ず読ませていただきます。 (2021年4月24日 7時) (レス) id: 210e9dcd04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たぁゆぅ
| 作成日時：2020年5月16日 14時
