_____ １４６ ページ46
.
深｢やっぱ髪の毛長いといい匂いするね｣
｢そうなのかな？関係ないと思うけど…｣
深｢ふわ〜ってするよ｣
そうなんだ、って実は緊張しながら答えたら終わったみたいでドライヤーのスイッチを切るたつやくん。
よし！終わり！と立ち上がって洗面所へ片付けに行ってくれた。
深｢A〜？｣
｢はーい｣
深｢上着は？湯冷めするから｣
｢取ってくる！｣
パタパタと取りに行って2人で家を出た。
言う通りもって来て良かった、
って思ったのは家を出たあとのこと。
夜は冷えた風が私たちを吹き抜ける。
｢外少し冷えるね｣
深｢ね、夜はちょっと寒い｣
｢たつやくん何も着てないじゃん、それは寒いよ｣
深｢ねー、Aに言ってる場合じゃないってな｣
ここで、寒さを理由に手を繋いだらなんて思う？
突き放されるのかな。
………まあ、そんな勇気はないんだけど。
｢何買おうかな｣
深｢おれ甘いやつにしよ｣
｢えー、決まんない｣
家から数分のコンビニ。
悩みながら決めたアイスをたつやくんが買ってくれて、お店を出たらたつやくんが｢あ！｣と何かを思い出した。
深｢ボールペン買おうと思ってたのに忘れてた。…まあ、明日でいっかあ｣
｢買いに戻る？｣
深｢いいよ、寒いし帰ろ｣
私の手を握ったたつやくんが少し前を歩く。
な、あ…どうして……
朱里さんのことが好きなのに私の手を握ってくるのが分かんなくて、でも嬉しくて
握り返せない。
私もたつやくんも何も話さずに家に戻ってくから、どうしたらいいのかわかんない。
もうすぐ冬が来てるんだなあって思うと、
この冬は一緒に過ごしてないのかななんて頭をよぎった。
何してるんだろ、冬は。
1人でどこにいるんだろ。
それとも、まだこの曖昧すぎる関係を続けてるのかな。
深｢A眠いの？｣
｢え、なんで？｣
深｢いや、手が温いから｣
｢少し眠たいかな｣
深｢眠くなったら手があったかくなるとか子どもみたいだな｣
｢うるさい！｣
ふはって吹き出したあと
2回ポンポン、って握ってくるたつやくんの手が少し冷たかった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4048人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
たぁゆぅ(プロフ) - ちーちゃんさん» 今たぁゆぅは他担狩りをたつやくんの代わりにやっておりまして！！(やめろ)嬉しいです！！ありがとうございます(≧▽≦)(≧▽≦) (2020年5月4日 10時) (
レス) id: ae0830611b (このIDを非表示/違反報告)
ちーちゃん(プロフ) - 渡辺担なのにふっかに惹かれる〜〜〜！！！！滅茶苦茶きゅんきゅんしてドキドキしながら読んでます！ (2020年5月3日 17時) (レス) id: d8fec38979 (このIDを非表示/違反報告)
たぁゆぅ(プロフ) - bye2pushikoさん» うわああありがとうございます(；＿；)たつやくん思わせぶり………なおしてほしい………(黙) (2020年5月2日 12時) (レス) id: ae0830611b (このIDを非表示/違反報告)
bye2pushiko(プロフ) - ふっかの行動ひとつで胸がギュッと締め付けられる小説で、ドンドン引き込まれます。 (2020年5月2日 1時) (レス) id: 55aa7b1106 (このIDを非表示/違反報告)
たぁゆぅ(プロフ) - まゆさん» わわわ！ありがとうございます(；＿；)ハッピーエンドになるとができるように願っていてください(*´∀｀)ありがとうございます！頑張ります(>_<) (2020年4月29日 11時) (レス) id: ae0830611b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：たぁゆぅ
| 作成日時：2020年4月26日 10時
