雪男組 (ページ10)

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〈yellow side〉

俺は過去の事件の資料が保管されてある資料室に資料を取りに行くよう先輩に言われた。

ついでに10年前の事件の資料があるか探した。

岩「、、、あった。」

ファイルの背表紙には『雪花園殺人事件』と書かれていた。
中を開いて見てみると、被害者の個人情報や当時の聞き込みの情報などが書かれていた。

詳しく見てみると、捜査は1年ほどしか行われておらず、全く進んでいなかった。

岩「くっそ、、、。なんでだよ。」

俺はとりあえずファイルに記録されていたものをメモに残し、先輩の元へ戻った。

そして、仕事終わりに先輩にどんな刑事になりたいのか聞かれた。

岩「そうっすね……。今、起きている事件もですけど未解決事件とか放置されている事件を解決出来るような刑事になれたらいいなとは思ってます。」

先「そうか。いい目標じゃねぇか。」

岩「ありがとうございます。あのー、先輩って10年前の事件とかって覚えてます？」

俺はあの事件について聞いてることにした。

先「あぁ、新人だったけど覚えてるよ。いきなりどうした？」

岩「10年前に児童養護施設での事件とかってありましたっけ？」

先「児童養護施……あ、あぁっ！雪花園か？あれは担当してなかったな…。部長なら知ってんじゃないかな、あの人が主に捜査してたから、、、。」

岩「そうなんですか。」

先「そういえば部長、良いとこまでいったんだけどなぁ、、、って愚痴ってたなぁ、、、。なんか厄介な事件だったみたいよ？」

岩「へぇ…。そうなんですか。」

先「まっ、俺らは今の事件を解決することだけ考えようぜっ！んじゃ、おつかれー！」

岩「はい、お疲れ様です！」

なんかいい情報を聞いたかもしれない、、、。

部長が捜査をしていたってことは、俺らに聞き込みをしていたのが部長なのかもしれない。
良いところまで捜査は進んでいた。
でも、厄介な何かがあって捜査は止まったってこと？

さっぱり分からない。

まずは色んな人から話を聞くしかないな。

そして、佐久間にあの事件の証拠があったら調べもらおう。