雪男組 (ページ21)

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〈white side〉

その日の夜、俺が寝ていると昔のことを夢で見た。

康二くんとめめと3人で戦いごっこをしたり、照くんに怒られて泣いたり、喧嘩したり、みんなと一緒におしゃべりをしながらたのしくご飯を食べていた。

すると、いきなり激しい頭痛に襲われた。

ラ「ゔっ…ゔっ…。あっ…はっう、、、ゔぅ…。」

やだっ…やだっ…！
思い出したくない！
でも、思い出さなきゃ…！
照くんと佐久間くんに迷惑かけちゃう…。

ラ「ゔぅっ…あ"ぁ…」

頭痛と共にあの日の光景がフラッシュバックした。

あの時、犯人は俺のことを殺そうとはしていなかった。だが、包丁は俺の方に向いていた。
きっと犯人の目的は先生を殺すこと、、、。

だって、『死ね』って言ってたもん。

『死ね』って･･･。

ラ「ゔっ、、、あ、はぁ…はぁっ、、、はぁ…っ…。」

ようやく頭痛が治まり、俺はノートにあの日の光景を覚えている限り、書き留めた。
これが照くん達の手助けになるのなら、一筋の光になるのなら、俺は何度だってうなされる。

先生の為になるんだったら、俺、なんだってするよ！

-翌朝-

真衣「あ、ラウおはよぉ」

ラ「おはよ…」

僕が食卓に行くと真衣ちゃんが朝ごはんの準備をしてくれていた。
10年前は園長先生と副園長先生がしてくれてたっけ…。

真衣「ラウ？どーした？出来たよ！」

ラ「へ？あ！美味しそうー！いただきまーす！、、、、、、うん！美味しい！！」

真衣「良かった！ラウ、顔色悪いけど大丈夫？よく眠れた？」

ラ「え？そうかな、、、」

真衣「もしかして、、、うなされた？」

ラ「、、、、うん。
最近、無かったんだけどね…。思い出しちゃった。」

真衣「そっか…。無理しちゃだめだよ？」

ラ「分かってるよ…。ありがとう！！」

やっぱり真衣ちゃんには隠し通せない。

そりゃ、そうだよね、、、。

僕が小さい頃からずーっと一緒なんだから。