何者 ページ30
神「やっば！この佐野くん可愛すぎやん！？」
購入したという雑誌を見ながら神崎の家でお茶する私たち。
「待って、お家に帰ったら佐野くんおるんやろ？あの笑顔でおかえりとか言われたらもうたまらんやろ？」
『いや、まあ、可愛いねんけどさ』
「ええなぁ、って、なにこのさのすえ！末澤邪魔やわ！」
『ぶっは！笑 ちょ、あんたなぁ笑』
ええねん、誠也くんも慣れてるからなんて末くんかわいそうに。笑
「んでー？最近どうなんよ」
『あのですね。...正式にお付き合いしました』
「よかったー！！！！」
心配しててん！なんて嬉しそうに笑ってくれる親友に私も嬉しくなる。
『デビューまでちゃんとサポートしなあかんなぁって。』
「こら。デビューしてからも、やろ」
まあそうやねんけど。めちゃくちゃ大事な時期の交際やからこそ。普通のお付き合いではないのだから。
『晶哉が結構デートしたがるんやんか。それちょっと困ってて』
「ごめ、晶哉呼び、嬉しい」
2人やっぱお似合いやと思ってた！なんてうるさい、この人。笑
「ハタチやもんね。言うて。でも何があるかわからんし、宮間はそれが嫌なんやんなー」
『2人はどうしてるん？』
「たまにセキュリティしっかりしたホテルとか連れてってくれてる。別々でチェックインするし、私も撮られたくないから助手席はあんま乗らへんし」
『末くん、さすがやなぁ』
「佐野くんはどこ行きたいゆうてるん？」
『...海遊館とか夜景の見えるレストランとか』
「...待って可愛すぎるわ。うん、末くんに言うて夜とか貸切にしてもらってダブルデートとか、しちゃう？」
『ちょ、え？大富豪なん？』
「ふふふー。実はね、この前ちょっと喧嘩した時に何でも言うこと聞いてくれる券、もらったねん。」
何このカップル。かわいすぎひんか。ほんで末くんも甘々やなぁ。とニヤニヤしてしまった。
『末くんほんまに神崎のことすきなんやね』
「それは佐野くんもやと思うよー？」
というか、貸切って末くん何者なんやろう
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作者名：環奈 | 作成日時：2022年12月6日 0時
