ここで使う？ ページ24
「スーツ似合ってる」
『ふはっ笑 ありがと笑』
「俺な？」
言いかけたその時、視界が暗くなった。
え、俺抱きしめられてる？
『嘘つかれて不安でした。急に距離置かれたんも嫌やった！名前もちゃん付けに変わって悲しかった！』
「ごめ...」
視界が開けると、Aのまっすぐな瞳がうつった。
『私、晶哉のことが好き。仮じゃなくて、ちゃんと付き合いたいです』
「え？」
『もしかしたら、最初の時よりは好きちゃうかもしれんけどもう一回私が頑張って惚れさすから！好きになってもらう..!?』
突然、腕を引っ張られ今度は私の視界が遮られる。
「もっかい。言うて？好きって」
『好き』
「ほんまに？」
『晶哉のことが大好き』
「俺も大好き」
「もう、ほんまにごめん！好きすぎてグイグイいきすぎたなって。Aのペースに合わせんとって思って。好きすぎて理性保つん必死でした！」
驚くAもまた可愛くて。あー、これやなって。好き好き言うてる俺の方がしっくりもくる。
「大好きやで。もう、俺抑えれません！笑」
『晶哉...くるし』
「うわごめん！好きすぎて抱きしめまくってた！笑」
2人で顔を見合わせて笑う。あー、これや。変に意識した俺が間違ってた。
『急に態度変えるんやもん。怖かった』
「ごめんなぁ？もう、その、さ？男の子やから俺も。絶対押し倒す自信しかなくて！」
『ストレートすぎ笑』
「でも、あかんわ。好きなもんは好き！くっつきたい！」
まだ肝心な言葉を言っていないことに気づいた。
「A、俺のこと好き？」
『うん。大好き』
「俺もAのことが大好き。...じゃあ、俺と付き合う？」
『ぷっ笑 待って、それほんまに使う？笑』
「いや、これしかないやろ笑」
『ん。付き合う』
「約束、良い？」
こくん、とうなずいたのを確認してそっと唇にキスをした。
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作者名：環奈 | 作成日時：2022年12月6日 0時
