俺とAぇ恋愛しよ？ (ページ11)

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まさかの提案ページ11

行き先はバレない保証もないからめちゃくちゃ考えて誠也君に教えてもらった通り、海にした。

ほぼと言っていいほど恋愛経験がないから、そこは年長者に相談した。

ドライブして、食べ歩きして〜と話しているとAちゃんにまた怒られた。

『佐野くん！芸能人なんやから、そんなバレるようなことしたらあかんやろ？』

ドライブすると思ってたらしく、まさか外に出るなんてと。

「大丈夫やで？ちゃんと変装してるしさ」

『ドライブのあと、私のお家でご飯食べよ』

「え？作ってくれるん？！！」

『一緒に作ろか。笑』

まさかの提案やった。めちゃくちゃ心配してくれてるのも嬉しいし、何よりAちゃんのご飯食べれる！！うわぁ、めっちゃ嬉しいとニヤニヤしてしまう自分がいて。

予定を変更して、俺のドライブテクニックどう？なんて言いながらお互いの話をして、笑いも絶えないからほんまに楽しくて。

『ロケ地巡りしたい！YouTubeの！』

「え、YouTube見てくれたん？」

昨日寝れなくてYouTubeを見て勉強したなんていう彼女。

『仮とはいえ、私も佐野くんのこと知りたいって思ったし...その...ちゃんと好きになりたい』

「うぅわぁ〜！！」

『え？』

「もう、ほんまにさぁ！好き！」
　

『ん、知ってます...』

「あ〜ハグしたい！ぎゅーって！」

『えーっと、何食べたい？笑』

照れると話をはぐらかす癖も今日でわかったし、俺が何回も好きって言うから知ってるとも言ってくれるようになって。

好きになろうとしてくれて俺のいいところを見つけようとしてくれる姿を見てまた好きになった。

スーパーに到着して、降りようとしたらまた怒られた俺。

『私が買ってくるから！ここにいて！』

「重たいから俺が持つ」

『カートでくるから大丈夫！ドライブして疲れたでしょ？休憩してて！』

「うー...」

『ご飯食べて疲れて寝ちゃったらどないするん？一緒にいる時間、減るけど...』

「！！...今ちょっと寝とく！！」

『ふふ。笑良い子！ほな寝ててな？』

お金を渡そうとすると運転頑張ってくれたからと優しい笑顔で言うてくるとことか、また惚れてまうやろ〜！なんて思って後部座席に移動して言いつけを守って眠った。