舘様の恋人はSnowMan

東京カレンダー ページ35

東京カレンダー


涼太の出てる雑誌は基本買う私。インタビュー記事とかちゃんと読むし、もっと涼太を知りたいなんて思うほど好きで。



なんらファンのみんなと変わらない私は、東京カレンダーの記事を読み、落ち込んでしまっていた。


というより、これは嫉妬なのかな。



ホテルのバーでお酒を飲んだことが大人の仲間入りだと思った、という内容の記事。



ホテル...BAR...そんな涼太は知らなくて、私もお酒は好きだけど、2人でそんなところで飲んだこともなくて。



私の知らない大人の涼太に、とてつもなく嫉妬している。


誰と行ったん？



大人なお店で、私の知らない涼太を誰が見たのだろう。



黒いモヤモヤが私の心を支配して、少し苦しくなる。



私、こんなに最低な女やったんや...




過去の恋愛なんて、気にしない、なんて嘘だ。




翔「...何悩んでんの」


雑誌を閉じて、スマホをいじる私の横に座り優しく声をかけられる。



『...しょっぴー』



翔「飲みに行くか」



珍しく落ち込む私を気遣って、連れてこられたのは滝沢くん御用達の個室のご飯屋さん。



翔「んで？何悩んでんの。どーせ涼太のことだろうけどさ」



私の悩んでるこの黒いモヤモヤを翔太に話すと、そんなことかよと人蹴りされる。


『誰と行ったんやろうって、なんか。子供やねん、私』


翔「んなことねぇよ。俺でも妬くわ。」


なんだか今日はしょっぴーがやさしくて。


『しょっぴー...』


うぅ、と項垂れてると頭をポンっと撫でられる


翔「俺の過去なんてもっと女遊びしてるっつーの！笑」


今は全くしてねぇけどなんて笑って、元気づけようとしてくれる。


『私なんて涼太で2人目だから、彼氏』


翔「えっ！？1人目誰だよ！！！」


『...しょっぴー口軽そうやし言わへん』


誰誰！言わねぇよ！いや、言えねぇわ！なんて騒ぐからもううるさくて。笑


『...平野紫耀』

.→←あべちゃんと玉森くんの秘密

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す