テレビドラマ ページ43
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驚いて、手の力を抜いたお兄さんから抜け出し
落ちてあるガラスの破片を手に取り奇声をあげている女の人へ向かって走った。
ありがたい事に女の人は私達とは反対の方を向いて奇声を発しているから抵抗されることなくそれは刺さった。
'' ヴッ……アァ!!…… ''
苦しみ出す女の人。
躊躇なく刺した。
なにかのテレビドラマで言っていた通り心臓がある位置を狙って。
だけど、私はまだ幼く力がなかった。
強く刺したつもりが少し甘かったようでバタバタと呻き出した。
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''アァ!……ゥヴ ''
『……ッ』
目が合った。
確かに倒れている女の人が私の方を見た。
一応、力は弱くても心臓部分に刺したのに薬のせいなのかアドレナリンが出ているのか女の人は私に向かって手を伸ばした。
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ッグサ!
だが、その手は私に届くことなく床に落ちた。
完全に倒れた女の人から顔を上げると返り血を浴びて笑っているお兄さんがいた。
どうやら、お兄さんがトドメを刺してくれたようだった。
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「どうする?俺と逃げる?」
『うん、お兄さんについて行く。』
差し出されてた手を握ればお兄さんの温かさが伝わり笑みがこぼれる。それは、お兄さんも同じようで嬉しそうだった。
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『お兄さん名前は?』
「淳太、お前の名前は」
『Aだよ、よろしくね淳太』
淳太「生意気やな、せめて淳太君やろ」
『淳太は淳太でしょ』
淳太「まぁ、いいか」
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さやちゃき(プロフ) - #TODAYさん» コメントありがとうございます!頑張ります(^^) (2021年9月18日 14時) (レス) id: b8693afb9a (このIDを非表示/違反報告)
#TODAY(プロフ) - 内容から書き方まで全て大好きです…!毎回の更新を心から楽しみにしております。これからも頑張ってください!! (2021年8月8日 12時) (レス) id: 3e33249399 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さやちゃき | 作成日時:2021年8月2日 11時