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『みんな、元気?』









大毅の言葉に返す言葉が浮かばず分かりやすく話題を変えた。
それを大毅も感じとったようで私の話題に乗ってくれる。







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「あぁ、みんな元気やで」




『そっか、』








いつの間にか空には夕日が見えて
海を綺麗な色で照らした。








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ッカーン、ッカーン










「大毅ー!!はよ配達行ってきんさい!」








この島、伝統の6時を知らせる鐘がなると
遠くから大毅のお母さんの叫ぶ声が聞こえた。











あ、やべっと急いで自転車に戻る大毅










転がっていた自転車を元に戻すと
私の方を向き、手を振ってきたから
同じように手を振り返すと笑顔になる。









「また、明日!」










そう言って自転車を漕ぐ姿に学生時代を思い出した。









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''また、明日な''










この島には高校がなく
島を出て1番近くにあった高校に通っていた私達。
船乗り場から高校まで約10分。
大毅はお店の自転車を持っていて私は徒歩で通っていた。
けど、ギリギリの時間の船に乗っていた私は
いつも大毅の後ろに乗って高校まで通って登校していた。











帰りも部活に入っていなかった私達は
一緒に帰ったり遊んだり、
今思うと学校生活の殆どは大毅が私のそばにいた気がする。










学校を出て島に帰ることには日は落ちていて
一応女の子やからっと家まで毎日送ってくれた。









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''いいよ、大毅先帰りなよ''










いつだか、徒歩の私に合わせて帰ってくれる大毅に
申し訳なくなってそんなこと言った事がある。











すると、ふざけんなと怒られ
その後機嫌をとるのに1週間かかった。








でもその間も私の傍にずっといてくれるの。
思い出したら笑えてきた。











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思い出に浸っているとどこからか風が吹いてきた。
6月だからといって夜になると海風が当たり涼しくなってくる。












『帰ろ』









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さやちゃき(プロフ) - みさきさん» 嬉しい感想ありがとうございます!次の作品を準備しておりますので良かったらそちらも覗いて見てください(^^) (2021年12月16日 7時) (レス) id: b8693afb9a (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - 完結おめでとうございます!と、同時に終わっちゃった…となんだか寂しい気持ちに笑 島の男が想像しやすく赤くんにピッタリでした!!また楽しみにしております!! (2021年12月15日 22時) (レス) @page47 id: 06114767fe (このIDを非表示/違反報告)
さやちゃき(プロフ) - みさきさん» コメントありがとうございます!(泣)みさき様に楽しんで読んでもらえるように頑張ります♡!! (2021年12月12日 19時) (レス) id: b8693afb9a (このIDを非表示/違反報告)
みさき(プロフ) - 初めまして!おすすめにありイッキ読みしましたっ!凄く気になる展開…楽しみにしております! (2021年12月12日 11時) (レス) id: 06114767fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さやちゃき | 作成日時:2021年12月7日 15時

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