待てば海路の日和あり【Daiki】

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『淳太くん、元気でね』



「Aもな。
それと、結婚式にはちゃんと呼んでな」



「図々しいヤツめ、はよ行け！」



『とか言って本当は寂しいくせに』



「やろ？こいつ俺の事大好きやからな」



「何言っとんやこの唇ゲルゲ！！」



「はいはい。
……シゲ、Aのこと泣かせたら俺が貰うで」



「望むところや」



「っふ。ほな、またな」



『うん！またね』








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リモートワークのお試し期間が終了し
都心にある本社へと戻っていた淳太くん








大毅と淳太くんの関係を少し心配していたが
当の本人達はいつものようにじゃれ合っていて安心した。








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「えんか？ホンマに」



『いいの！私が決めたことに文句ある？』



「ないです。」










「っはは！大毅もう尻しかれて」


「島の女は強いで〜」










「ほんまに、強いですわ」



『なに、なんか言った？』



「いえいえ、何も」



『それに、働かないとは言ってないし』













「はぁ？」












島からは出ないと大毅に伝えたが
働かないとは言っていない。








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淳太くんの会社では、
リモートワークを本格的に取り入れる事が決定し、
それに伴う人身増加で私の採用が決まり
島からでなくても働けるようになった。





パソコン1つで仕事が出来る便利さ
逆に断る理由がない。







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「って事は淳太と」



『うん。やり取りするね。
ヤキモチ焼かないでよ、仕事なんだから』




「はぁ、」

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