待てば海路の日和あり【Daiki】

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重岡 大毅 side









「おい、顔かせや」



「どんな誘い方やねん」









何年ぶりに行くその家は
島に似合わず豪邸で
いつもはインターホン押すのにも勇気がいる。







けど、そんなことも考えれないほど
俺は焦っていた。








.









「淳太、プロポーズってなに」



「っぷ、ブロポース？



そんな大きな話になったの、
まぁ、あながち間違ってないけど」




「その胡散臭い標準語辞めろや」




「こっちの方が知的に見えるやろ(笑)」









淳太が俺と同じように
昔からAを思っていたのは知っていた。








何かあったら影から助けるのが
淳太の想いの伝え方で
きっとその想いは話される事ないと
どこかで油断していたのが事実






目の前で余裕そうにしている淳太に
イライラが止まらない。







.








「お前、Aに告白したんか」




「した。お前が何年もぐずってる間にな



……返事が気になるか？」





「……っ」









気になって気になって仕方がなくて
勢いのままここに来た。








.








「俺はAを会社に誘う。

そんで一緒に島を出る」




「は？何言ってんねん」




「俺はAに仕事と安心をあげれる。
お前には何がある？」







.









俺はAを……

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