それも不正解です ページ9
．
WZ｢気づいてるよ、ヌナがトラウマ持ってること｣
『……っ』
WN｢俺たち何年一緒にいると思ってんの｣
JN｢ヌナが言うまで待っておこうと思ってたんだけどね｣
彼らの顔を見ると冗談言ってる顔には見えず
話す時が来たんだと意志を固める。
もう逃げないって決めたんだから
このトラウマを乗り越えるって
．
『……私ね
．
私が話す間、誰一人として何も言わなかった。
思い出す度に苦しんだ出来事も
辛かったあの日々も、全て吐き出した。
だから私は、男の人の叫び声がトラウマになった。』
．
ッピ、ッピ、ッピ
静かな部屋に私の点滴の音だけが響く。
みんなの表情を見るけど感情が読み取れない
怒ってる？呆れてる？
『……あ、あの｢なんで！｣
HS｢なんでそんな大事なこと言ってくれないんですか？｣
怒ってるみたいだ。
．
．
『ごめんね。』
WZ｢ヌナは俺達のこと信じてないの？｣
『ち、違う！そうじゃないの！』
SG｢ずっとヌナが悩んでるのは知ってました。
けど、教えてくれないのは辛いです｣
『……っ』
JN｢何も言ってくれないの、辛いです｣
『……ご、』
SC｢みんな、Aは『ごめんなさい』
『ほんとにごめんなさい』
ッブチ！！
JH｢や、A！｣
VN｢血が！｣
自分が奇行に走ったことはわかる
刺さっていた点滴を手でちぎったのだ。
心が痛かった。腕よりもすごく、すごく痛かった。
味わったことがない痛み。
苦しくて、苦しくて、胸が痛くて
ベットから降り、病室を出ようとすると
両手が複数の手によって捕まった。
MG｢ヌナ！逃げないで！｣
HS｢逃げたらダメだって｣
MH｢ヌナその行動は間違ってます｣
DK｢ヌナ！！
みんながヌナに言いたかった言葉
ほんとに分かってます？｣
『……っ今更そんなこと言うなってことでしょ』
WZ｢わかってないよ。それ不正解｣
『じゃぁ、謝れってこと？』
JN｢それも不正解です。｣
なら、
．
DN｢どうしてもっと早く頼ってくれなかったんですか？｣
『……え？』
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作者名：コンジョン
| 作成日時：2023年2月8日 20時
